ターフから去って行く人がいれば、やって来る新しい顔もまたいます。今年は、9人の先生が新たに厩舎を開業することに。昨年2月、コロナ禍の影響で、無観客開催の中でジョッキー生活に別れを告げ、1年間、技術調教師として、この日に備えていた四位洋文君(競馬学校では僕の4期後輩になるので、今回だけは、こう呼ばせてもらいます)、彼もその一人です。

 四位騎手といえば、2007年ウオッカ、08年にディープスカイで、史上2人目の日本ダービー連覇したダービージョッキー。その四位君が、今度はダービートレーナーを目指します。スタッフは11人。馬房数は18。ここから、どんな馬を育てていくのか、個人的にも興味津々です。四位洋文先生、騎乗依頼をお待ちしています。

 さらに今年は、新人ジョッキーが8人誕生。感染症対策のため、会話は極力控えめに、ハイタッチなどもなしで、重苦しい空気に包まれていた検量室やパドックでしたが、そこに新鮮な風を運んできてくれました。

 競馬学校の5期生、ダービージョッキー、角田晃一調教師の長男、角田大和騎手。同じく父の背中を追って、この世界に飛び込んだ横山琉人騎手、西谷凛騎手、身長176センチの超大型新人、松本大輝騎手。新潟からは、古武士を思わせるような名前の永野猛蔵騎手。156.5センチの小沢大仁騎手が目標にするのは……僕じゃなくて、幸騎手だそうです。

 デビュー前から注目を集めていたのが、藤田菜七子騎手以来、5年ぶりとなる女性騎手となった、古川奈穂騎手と永島まなみ騎手です。競馬とはまったく無縁の環境で育った古川騎手と、園田競馬場で騎手として活躍し、現在は調教師の永島太郎氏を父に持つ永島騎手。ここまでの道のりは異なりますが、今は同期であり、ライバルであり、大切な仲間です。

――ようこそ、騎手の世界へ。苦しいことも、つらいことも、悔しくて眠れない夜もあると思いますが、その分、楽しいこともたくさんあるのが、この世界です。

 初騎乗で初勝利を手にした小沢騎手、永野騎手も、手が届かなかった騎手たちも、ジョッキーを志したときに、競馬学校に入学したときに、卒業のときに、胸に描いた夢を忘れず、みんなに愛される馬乗りを目指してください。

 新人ジョッキーに負けないように、僕も気合いを入れ直して週末の競馬に臨みます。今週、僕が騎乗を予定している重賞競走は、3月21日に予定されているG2阪神大賞典。パートナーは、年1月の万葉S以来となるユーキャンスマイルです。ここ2戦、ジャパンC(12着)、有馬記念(11着)と大敗が続いている彼にとっては、復活の二文字をかけた大事なレースになります。父はキングカメハメハ、母はムードインディゴ、母父はダンスインザダーク。ドキドキするような走りに期待しましょう!

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