世界中がコロナ禍に苦しむ中、香港・シャティン競馬場で行われた国際レース、クイーンエリザベス2世Cで、出走した日本馬4頭が、“ワンツースリーフォーフィニッシュ”というすごいことをやってのけました。

 1着はラヴズオンリーユー、2着グローリーヴェイズ、3着デアリングタクト、4着キセキ。海外遠征が身近になってきたとはいえ、コロナ禍で馬の調整は一段と難しくなっています。日本のホースマンの一人として、頑張った馬たち、スタッフには拍手、拍手、拍手です。

 僕も負けてはいられません。右足甲の骨折から復帰2週目――G1NHKマイルCで騎乗。5月第3週、15日と16日の競馬は東京、中京、新潟の3場開催。僕は、15日は中京、16日は東京での騎乗を予定しています。

 今、この原稿を書いている時点で、参戦が決定しているレースは、15日、中京のメインレース、リステッド競走の都大路S。パートナーは、僕と同じく、完全復活を狙っているマイラプソディです。昨年7月の新馬戦から、2歳オープンの野路菊S、G3京都2歳Sと3連勝。一時はクラシック候補と呼ばれた馬です。ここで終わってしまうような馬ではありません。

 僕がこれまで都大路Sを勝ったのは一回だけ。でも、この一回が強烈な印象として残っています。パートナー、香港のG1香港CとフランスのG1イスパーン賞、2つの大きな勲章を手にした、エイシンヒカリ。彼との初コンビが、この都大路Sでした。

 父ディープインパクト、母キャタリナ。国内のG1タイトルを取ることはできませんでしたが、その名の通り、超特急ひかり号のような走りを思い出すたびに、笑みがこぼれます。

 マイラプソディにとっては、このレースが休み明け初戦。輝きを取り戻すことができるかどうか。すべては、このレースにかかっています。

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