日本で生産されたディープインパクト産駒の女の子、スノーフォールが、イギリスのG1第243回オークスで、衝撃的な走りを見せてくれました。

 道中、中団の外目を進んでいたスノーフォールが爆発したのは、最後の直線に向いてから。楽な手応えで先行集団を捉えると、フランキー(ランフランコ・デットーリ騎手)のムチに鋭く反応。父親譲りの飛ぶような走りで後続を突き放します。3馬身、5馬身、7馬身……途中、テレビ画面から後続の馬が消え、2番手以下の馬が再びテレビ画面に映ったのは、スノーフォールがゴール板を駆け抜けてから2秒以上たってからです。その差は、なんと、英オークス史上最大という16馬身。レース後、フランキーが、「熱いナイフでバターを切っているかのような感覚」と彼独特の言葉で表現していましたが、なんとなく、分かる気がします。

 ディープの仔が海外で高い評価を受けるのは、僕としても誇らしい気持ちです。ただ、この馬がフランキーとともに凱旋門賞に出てくることを考えると、手放しで喜ぶわけにもいきません。大一番まで、あと4か月。コロナ禍がどうなるのか分からないし、騎乗依頼をいただけるかどうかも分かりませんが、僕の中に棲む競馬の虫が、ウズウズし始めました(笑)。

 スノーフォールと同じ、ディープインパクトを父に持つカデナで挑んだG1安田記念は、掲示板まであと半馬身の6着。今年に入って、11着、6着、6着という成績で「カデナは、もう終わった」という声もありましたが、それを跳ね返すような走りでした。

 道中の走りは、まずまず。内に切れ込み、鋭く伸びた末脚は、一瞬、乗っていた僕も、「おっ!」と思ったほどで、“これで終わりじゃない。まだまだ、やれる”――そんな手応えを感じさせてくれました。

 それでは今週の騎乗馬です。20日、日曜日は、札幌に飛んで、初コンビとなるキズナ産駒のロジーナとタッグを組み、メインレース、しらかばSに挑戦する予定です。

 東京、札幌の2日間、新馬戦を含め、楽しみな馬がそろっているので、期待していてください。

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