2021年の北海道シリーズが開幕しました。一つだけ、いつもと違うのは、函館ではなく、札幌からスタートだということ。東京オリンピックのマラソン競技が札幌で行われるために取られた措置で、同シリーズが札幌で幕を開けるのは、09年以来とのことです。

 オリンピック開催の可否については、さまざまな意見があることは承知していますが、同じアスリートとして、選手やスタッフ、彼らを支え、応援し続けてこられた方々の思いが報われてほしい、というのが僕の素直な気持ちです。

 僕が参戦した1回、札幌初日の天気は曇りのち晴れ。気温24度。開幕週とあって馬場状態もいいし、芝のクッションも最高。なにより、人数制限があるとはいえ、“この日が来るのを待っていました”というファンの方の期待を感じながらのレースは、乗っていて、とても気持ちのいいものでした。

 6鞍に騎乗して、勝ったのは、2R3歳未勝利のペイルライダー1鞍だけという結果は、けっして満足のいくものではありませんが、それもこれも、すべてを含めて競馬。気持ちを新たにして、今週末に実施される、“今年上半期の総決算”G1宝塚記念に臨みたいと思います。僕がこの宝塚記念に初めて挑戦したのは、デビュー2年目の1988年。フレッシュボイスに騎乗して5着という結果でした。このとき勝ったのは、“白い稲妻”と呼ばれていたタマモクロス。抜けた人気の2頭、このタマモクロスとニッポーテイオーに勝つつもりで挑みましたが、見事に跳ね返されました。

 あれから33年、27回の騎乗機会をいただき、祝杯をあげることができたのは、イナリワン(89年)、メジロマックイーン(93年)、マーベラスサンデー(97年)、ディープインパクト(06年)の4度です。

 反対に、悔しい思いをしたのは、メジロマックイーン(2着・91年)、エアグルーヴ(3着・98年)、スペシャルウィーク(2着・99年)、メイショウサムソン(2着・08年)など、片手では足りません。中でも、16年(3着)、17年(9着)のキタサンブラックは、レース後、頭の中は真っ白。なぜ? という疑問符しか浮かんできませんでした。

 5度目の戴冠を狙う今年、僕のパートナーを務めてくれるのは、これが初コンビとなるアリストテレス。ここまで12戦して4勝2着5回。掲示板を外したのはわずか2回という数字が示すように、どんな相手でも堅実に走る馬です。初コンタクトとなった2週前追い切りの感じも上々で、2200メートルでは、これまで2勝、2着1回という距離適性を考え合わせると、本番に向けて楽しみが広がります。

 今年のG1戦線では、今のところ思うような結果を残せていませんが、落ち込んでもいないし、諦めてもいません。宝塚記念から、本格的な夏競馬へ。そして、秋のG1シリーズへと続くレースを一つ一つ大切にして、最高の結果を追い求めたいと思います。

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