北海道を除き、全国的に梅雨に入った6月の第3週、スタートは関東オークス(ダート2100メートル)への参戦でした。このレースで僕のパートナーを務めてくれたのは、2連勝中のウェルドーンで、06年のチャームアスリープ以来となる南関東牝馬三冠を狙うケラスヴィアを、わずかに抑えて1番人気に推されました。

――自信満々の騎乗? そうですね、と言いたいところですが、当日は初めてのナイター競馬、小回りコース、雨が降って水が浮いていた馬場状態。やや不安を抱えてのスタートとなりましたが、終わってみれば2馬身差の勝利で、僕の心配はすべて杞憂に終わりました。馬はすごく強くなっているし、まだまだ、伸びしろもありそうです。

 一つだけ気になるのは、途中で走るのを止めようとするなど、気性の難しさがあることです。このあたりが今後の課題ですね。

 6月19日の土曜日は東京、翌20日の日曜日は札幌で騎乗。競馬ファンの方たちが、「さぁ、来年のクラシックは、どうなる?」と目を凝らす、2つのメイクデビュー戦に参戦しました。パートナーは、東京が、ディープインパクト産駒のマイシンフォニー。札幌が、今年が初年度となるガンランナー産駒のグランアプロウソです。

 2頭のレース結果は、マイシンフォニーが4着で、グランアプロウソが優勝。対照的な結果に終わりました。でも、ゲートを出なかったうえに、スローペースに苦しんだマイシンフォニーの素質はかなりのものです。後方のインから、馬群を縫うように繰り出した末脚の破壊力は、良馬場でこそ生きるような気がします。

 もう1頭のグランアプロウソは正直、ちょっとビックリです。気性がおっとりしていて、「勝つのは、この次くらいかな?」と思っていたんですが、道中2番手から、楽な手応えのまま最後の直線へ。一度もステッキを使うことなく、持ったままでゴール。松永幹調教師に、JRA通算400勝をプレゼントする勝利となりました。

 祖母のビリーヴは、僕とともに02年のG1スプリンターズSを制したように、典型的なスプリンターでしたが、グランアプロウソは、どんなタイプの馬に成長していくのか。また一つ、楽しみが増えました。

 このいい流れに乗って、今週も新馬戦に騎乗します。4日の函館5R芝1800メートルで、パートナーは、アルナシームの予定です。

 アルナシームは、マイルや2000メートルのレースで圧倒的な強さを見せつけたモーリス産駒。叔父さんが今年のダービー馬、シャフリヤールですから、もう楽しみしかありません。

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