8月28日の土曜札幌のメイン、オホーツクSではノリさん(横山典弘)、和生、武史の横山親子でワンツースリーを独占。JRAに新たな歴史が刻まれました。

 勝ったのは、長男の和生騎手とアンティシペイトのコンビです。この馬には3歳時に乗せていただき、阿寒湖特別(2勝クラス)を快勝。当時、まだまだ、よくなりそうだと思っていましたが、それにしても見事な競馬でした。2着が三男の武史騎手とソルドラードで、3着がノリさんとターキッシュパレスです。

 惜しい競馬をしたのが、僕とコンビを組んだシンボでした。直線半ばで先頭に立ち、「いける!」と思った次の瞬間、次々とかわされ、終わってみれば、横山親子に花を添える4着に終わりました。3人の背中を見つめながら、悔しさを噛みしめていました。

 きっとノリさんは、僕以上に悔しい思いをしていたと思います。1位が親父で2着長男、3着三男なら素直に喜べますが、親父の自分が3着ですから。レース後は、肩を落としていたはずです。

 そのノリさん以上に、僕のほうが、さらにガックリと肩を落とす結果になってしまったのが、翌29日の7着に終わったキーンランドCでした。

 このレースで僕のパートナーを務めてくれたのは、3歳牝馬のメイケイエールです。ディープインパクト産駒のスノーフォールは英オークスをはじめ海外GⅠ3連勝中、札幌記念を勝ったソダシや北九州記念を制したヨカヨカと、3歳牝馬の快進撃が続いています。このいい流れに乗って、と気合い十分でした。

 春は抑えが利かず、折り合いに苦労しましたが、夏を越して、馬は大人になっていました。ハミ受け不良による調教再審査や追い切りでは、おとなしくなりすぎかもしれない、と逆に心配したほどでした。ところが、返し馬まではよかったんですが、輪乗りでスイッチが点灯、気合いが入りすぎていました。持っているポテンシャルは高いのですが、これでは競馬になりません……本当に競馬は難しいですね。

 気を取り直して、今週の騎乗馬についてです。

 今回、9月11、12日の2日間では、中山でG3紫苑SとG3京成杯AHが、中京では12日にG2セントウルSが行われます。僕は引き続き、レッドアンシェルとのコンビでセントウルSに参戦予定です。

 前走、北九州記念は荒れた馬場と斤量(58キロ)が響き、最後の最後に脚が止まってしまいましたが、思い通りの競馬はできました。別定戦となる今回は、違う結果になるはずです。

 もう一つ。11日の新馬戦でロードカナロア産駒のアドマイヤラヴィに騎乗する予定です。どんな走りを見せてくれるのか。楽しみにしていてください。

あわせて読む:
・有吉弘行が錦鯉・長谷川雅紀に贈った「宝物」長財布は9万9000円の「白ボッテガ」!
・志村けんのカッコよすぎる「下ネタの至言」!美空ひばり、渡哲也…スター「元気になる」魂の名言