快晴、良馬場という好条件に恵まれた牝馬三冠レースの最終戦・秋華賞が、史上初となる阪神競馬場を舞台に10月17日、行われました。凱旋門賞への挑戦を決めたときに、帰国後2週間は日本でレースに出られないと覚悟していましたが、隔離期間が14日間から10日間に短縮されたことで、僕も参戦できました。

 フルゲート16頭。僕のパートナーは、抽選を突破したステラリアで、引き当てた枠は1枠2番です。中団でレースを進め、最後の直線で末脚を爆発させるのを得意とするステラリアにとっては、「ちょっと内すぎるかな」という気もしましたが、こればかりは、どうしようもありません。4コーナー出口付近がスタートとなる阪神の芝2000メートルは、すぐに正面スタンドに差しかかります。

 この日、入場できたのは、JRAホームページ内の指定席ネット予約」で抽選販売に当選して事前に指定席を購入した人だけです。1日あたりの発売席数は4363席ですから、コロナ禍前に比べると、あまりにも少ない入場者数ですが、馬上で聞いた大きな拍手の音に、大きな勇気をもらいました。

 ステラリアは、やや出遅れ気味のスタートから、道中は後方待機。あれこれ、乗り方を考えていましたが、最後の直線で勝負をかけることにしました。

 脚をためにためて、GOサイン。結果は6着でしたが、クリストフが騎乗した2着馬ファインルージュに次ぐ、上がり35秒7のタイムで力強く駆け抜けてくれました。ステラリアが本当に良くなるのは、まだ、もうちょっと先。本格化すれば、重賞レースでの勝ち負けはもちろん、勲章にも手が届きそうです。

 秋華賞馬に輝いたアカイトリノムスメは、1番人気馬ソダシ(10着)と同じ、金子真人オーナーの愛馬で、父ディープインパクト、母アパパネ、母父キングカメハメハという金子さん所有の愛馬3頭の血を受け継いだ、超良血馬です。

 この勝利で、金子さんが勝ったG1タイトルは30個目。馬もすごいですが、金子さんはさらに、その上をいくスーパーオーナーです。

 10月16日(土)、同17日(日)の2日間で僕が挙げた勝ち星は一つだけ。寂しい結果ですが、でも、それが2歳未勝利戦のデュガで挙げたもので、これで今年の2歳戦は11勝目。勝ち星が評価に直結するジョッキーという職業は、どの勝ちも同じようにうれしいんですが、2歳戦の勝利は、そのまま来年につながるものですから、楽しみが2倍にも、3倍にもなります。

 2歳戦での勝利を一つでも多く重ねるため、頑張ります。

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