連載430回目となる今回は、JRA通算4300勝達成の報告からスタートです(笑)。あと2勝で迎えた4回東京競馬5日目、次週に持ち越すことなく、この2日間で決めたいと、ひそかに思い定めていましたが、狙い通りの勝利で、区切りの4300勝に到達できました。関係者の方々、良いときも悪いときも応援し続けてくれたファンの皆さん、そして家族に、改めて感謝です。それでは、4299勝目の競馬から振り返っていきましょう。

 同9R、芝1800メートルで行われた2歳オープンのリステッド競走アイビーS。僕のパートナーは、新馬戦に続いて勝利を狙うドウデュース。オーナーは松島正昭さんがオーナーを務めるキーファーズ、友道康夫先生の管理馬です。デビュー戦で小倉の芝1800メートルを快勝。東京で行われるここも勝つようなら、先々が、さらに楽しみと思っていましたが、期待以上の走りで完勝。来年のクラシックへとつながる扉をこじ開けてくれました。これまで、G14勝のクロノジェネシス(2018年)や、G12勝のソウルスターリング(16年)などが、ここを勝って大きく飛躍していったことを考えると、この勝利は大きな価値があります。

 区切りとなる4300個目の勝利を挙げたのは、4回阪神6日目9R北摂特別(3歳上2勝クラス・芝1200メートル)で、パートナーは、外国産馬のスーパーウーパー。森秀行厩舎、オーナーはドウデュースと同じく、キーファーズです。1987年3月1日の初騎乗から2万3123戦目、34年7か月と24日目で勝利を一つずつ積み上げて、つかみ取りました。僕の中では、とても大きな記録になりましたが、このレースでゴールした瞬間は、やったーというより、ホッとしたという気持ちのほうが強かったような気がします。

 同じ日に、競馬学校の一期先輩、ノリちゃん(横山典弘騎手)と同期の熊沢さん(重文騎手)が、新潟でJRA史上最多の1位となる障害255勝の大偉業を達成しました。同じ時代を生き抜いてきた騎手として、これからも、一緒に頑張っていければと思います。

 4300勝はまだまだ、通過点。大きすぎる数字ですが、5000勝を目指して、これからも全力騎乗でレースに臨みます。

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