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『恐怖の心霊報告書』読者投稿16 寺

[恐怖の心霊報告書]

『恐怖の心霊報告書』読者投稿16 寺

まともな人間ではない着物姿の女性が!

小学生の頃でした。私、小さい頃に近くのお寺さんによく遊びに行っていたんです。

少し年配のご住職はとても優しく、たまにお菓子をくれることがありましたからね。それが目当てだったこともあります。

その日は少し雨が降っていました。遊ぶところがないと友達と話をしていたら、ご住職があそこならいいよと、あるお部屋に連れて行ってくれました。

畳敷きで割と広いところです。座布団や長机などあったから、法事などのとき使う控え室だったのかもしれません。

蛍光灯を点けると曇っていても明るくなります。ご住職が出て行った後、そこで遊んでいると、すーっと電灯が暗くなりました。光量そのものが落ちていく感じです。

いったいなんだろうな、なんて話していると、何かが視界に入りました。

部屋の隅に、正座をした人がいます。

山吹色の着物を着た女性のようでした。しかし、何故か顔が見えないんです。

手で顔を隠しているわげではありません。当然、お面を被っているのでも、何かで覆っているのでもないんです。

ただ、そこだけがぼやーっとしてて、見えない。

当然まともな人間ではないでしよう。友達も気付いたらしく、2人で叫んでしまいました。そして、そのまま部屋を飛び出すと、ご住職が近くの部屋から出てくるところでした。

知らない誰かが来てもお経を上げて供養する

いまし方あったことを説明すると、何かうんうんと頷いています。

「ははあ、今日はこの部屋だったのか」

ご住職いわく、お寺という場所なので、亡くなった方がたまに来るのだ、と。

ただ、檀家さんの場合は殆ど本堂に。他の人たちはお寺のどこかへ姿を現すようです。

ご住職は顔の見えないものは一度も会ったことがないのですが、代わりに、
「知らない顔だなあ、これは一体誰なのかなあ」

と悩むことが多いと笑いました。

しかし私たちにとっては笑い事ではありません。

そのうち、お寺に足を運ばなくなりました。
そしてそのお寺のご住職は2年ほど前に亡くなったみたいです。

あの時、ご住職が語った事で今も覚えているものがあります。

「誰が来てもお経を上げて、供養するよ。でもね、なんというか、どうも気をつけなくちゃいけないものも、たまにいるんだ」

怖かったから詳しくは聞きませんでした。だからどういう意味があるのかも知りません。聞こうにも、もうご住職はいらっしゃいませんから……。

『本当に体験した! 恐怖の心霊報告書』¥700(税抜)双葉社

『恐怖の心霊報告書』読者投稿16 寺

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