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「儲け」のからくりとは!?「ホントの原価」すべて暴く!

[ヴィーナス9月20日号]

「儲け」のからくりとは!?「ホントの原価」すべて暴く!

これは商売上手? それともボッタクリ? あなたの回りにある商品

本誌記者が、衝撃の事実を知ってしまったのは8月上旬のことだった。この日、猛暑に耐えかねて、仕事をサボり海水浴に。
水着姿の女性を眺めながら泳ぐのは最高。気づけばお腹もペコペコで、海の家で焼きそばを購入した。700円と少々高めながら、格別の旨さ。
「なんで海の家で食べる焼きそばは、どこもこんなに旨いのか。きっと、どの海の家も原材料にこだわっているんだな。実際、スーパーよりだいぶ高いし」なんてつぶやいたところ、テキヤの友達・ケンボウ(本名・建一)が驚愕の言葉を放ったのだ。
「お前、バカだな。そんなん、海で食べるっていう環境だから2割増しに感じてるだけに決まってんじゃん。この焼きそば、材料費なんて40円くらいだぜ」
700円の焼きそばが40円で作られている?あまりにバカバカしくて反応する気すら失せたのだが、ケンボウが言うには、知り合いの焼きそば露店が実際にそうだというのだ。
「いいか、世の中には"原価"ってもんがあるんだ。100円で仕入れた物を100円で売っても儲けにならないだろ。だから、売られている物のほとんどは、俺らが実際に払う額より安く作られてるんだ」(前同)
とはいえ、40円とは安すぎやしないか?
「俺が所属する露店の組合では、原材料を一括で安く仕入れるんだ。そうやって買った物を、使う店に割り勘で分配する。小麦粉だったら、お好み焼き、パンダ焼き、今川焼を扱う店で、割り箸だったら飲食を扱う店で、というふうにね。しかも、ほとんど中国産。ウチの組合の店ではどこも国産の表示はしてないから偽装にならないし、誰も産地なんて聞いてこない。そのうえ、お祭り価格だから、粗利はかなり高いぜ」(同)
ドリンクバーでは"100%"を

もしかしたら、本誌記者は資本主義という名の砂漠の中で、性善説という名のオアシスの空想を信じていたのかもしれない。
いや、こうしてはいられない。本誌読者のために、"原価の闇"を暴かなければいけない。そう一念発起して向かったのは、近所のファミレス。
まずは読者にとって身近な暗部にメスを入れようと思ったのだが、本誌記者だけでは心もとないため、全国紙の経済部デスクで、原価や小売りに詳しい肇(はじめ)氏(仮名=以下同)に同行してもらった。
「ここのハンバーグって単品で600円やん。原価はいくらやと思う?」(肇氏)
このハンバーグは、目玉焼きにポテト、そしてわずかながら野菜まで添えられている。しかも、ハンバーグにフォークを差し入れると、肉汁がドピュッ……。500円は必要でしょ?
「ちゃうちゃう。180円がええとこやで。店でいちいちこねんと、一括仕入れした材料を工場の機械で作って値段を抑えるんや。ちなみに、安さが売りの有名ファミレス・Xのハンバーグなんて、輸入の安い材料を使うことで原価30円や。ほなら、食事とセットで180円になるドリンクバーって、何杯飲めば元取れると思う?」(前同)
コーラに100%果汁飲料など10種類以上のジュースに、コーヒーや20種類近いお茶類まで。3杯飲めば、十分でしょ?
「あかん、あかん。一番高い100%ジュースから、店内で作るお茶までバラつきがあって、だいたい10円から30円ほど。せやから、最低でも6杯は飲まな、損することになんねん」(同)ということは、この店はハンバーグを3倍の価格で売り、ドリンクバーで疑似満腹感を与えんとする守銭奴ということか!「原価は低うても、家賃に電気代、水代もかかれば人件費もかかる。当然、宣伝費だって嵩(かさ)むやろ。そういうのを入れたら、ファミレスに入る儲けは値段の10%がええとこやな」(同)
原価が低いのは、他の経費もあるからだったのか!ファミレスさん、疑ってごめんなさい……。続けて本誌記者が訪れたのはコンビニ。毎日、お世話になっているここを外すわけにはいくまい。
そもそも、コンビニの商品自体がスーパーに比べて高いのは、なんで?
「同じ商品でも、コンビニの場合、24時間営業ということで人件費、光熱費がかさむからや。その代わりに夜中でも早朝でも欲しいときに欲しい商品が手に入る。便利なうえに安くしろじゃ商売にならへん」(同)
ピザで一番高いのはチーズ!?

そんな中で、値段が安くお得感が強いPB商品(プライベートブランド商品)。
それぞれのコンビニが独自に作ったパッケージの商品で、たとえば有名メーカーとほぼ同じ味、量のカップラーメンが、約80円で売られている。
「これは、大手メーカーとコンビニが共同開発してるんや。新商品開発の費用も抑えられるし、メーカーにはノウハウや設備があるからな。そのうえ、受注数が読めるからロスが少ない。だからこそ、これだけ安い値段が実現できる」(同)
やむにやまれず買う商品も実は原価が安い。ゲリラ豪雨のときなどに購入するビニール傘だ。
「サイズや種類がいろいろあるけど、安いのは20円ほどで作られとるで。店頭に並ぶときには500円前後になるけど、それでも、雨が降ったときは買わなあかんからな」(同)
ちなみに、最近人気のコンビニコーヒーの仕入れ値は、単純にカップと豆代だけなら安価で済むし、砂糖、ミルク、光熱費を加えても利益率は高いというが、
「各社とも焙煎マシーンの研究、開発に力を入れていたようやから、コンビニ各社が100円前後で提供していることを考えると、ありがたいと思ったほうがええんとちゃうかな」(同)
確かに、その通り!ただ、コンビニに限らず、商品によって、店にとって利益率に違いがあるのはなぜだろうか。
「店にとって利益率が高いものと低いものの両方を揃えなきゃ、経営が成り立たんねんから、それはしゃあないで。それ言うたら、デリバリーピザ店なんて、原価率が低い代表みたいなもんや」(前同)
家のポストに、やたら入っているピザのチラシ。友達が来たときに、ついつい頼むあれが、そうなの?
「1800円~4000円と決して安くないけど、よ~く考えると、小麦粉の生地に、チーズと具材が乗ってるだけ。チーズが最も原材料費が高く、ピザの必要経費の半分近くを占めとるけど、他は大したことない。実は、安くてチーズの乗ってないやつなんて100円くらいで作られとるし、ほかのもせいぜい200円~700円くらいやで」(同)
そんな、これはボッタクリじゃないか!
「でも、家まで運んでくれる運送料は取られないやろ。実は、デリバリーピザの一番高くつくのはそこやねん。そのためのバイクを用意して、人件費とガソリン代をかけたら、馬鹿にならん。せやから、『お持ち帰りなら1枚プレゼントor20%オフ』って、よう見るやろ。ちゃんと、お店も客のこと考えとんねん」(同)
今回の取材で、判明した値段のカラクリ。
商売上手なのか、ボッタクリなのかは、それを選ぶ我々次第ということなのか!

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