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【岩井志麻子】好色OL殺人事件vol.3 例の部屋に泊まってみたら……出たーっ!

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岩井志麻子のあなたの知らない路地裏ホラー
好色OL殺人事件vol.3 例の部屋に泊まってみたら……出たーっ!


イチさんと早百合ちゃんの話は、妙な後日談というのか続きがある。

アジア某国での日本人バックパッカー同士の殺人事件から、5年以上が過ぎた。その話を語ってくれた涼風くんの友達であるカメラマンの青田さんが、去年その国を旅行したそうだ。某国は常夏の国だが、日本も夏だったという。

「涼風がすごくいいというから、一人で行ってみたんです。怪奇話なんか信じない方だけど、話のネタになるかなと、そのゲストハウスの事件があった部屋に泊まってみました。

イチさんと早百合ちゃんが飲んでいたというバーにも、行きましたよ。早百合ちゃんの幽霊はいなかったけど、すごく優しくて知的な日本人のオジサンがいました。

氷室というその人は、定年退職したけど、小学校の先生だったそうで、今はボランティアで現地の貧しい子どもたちの世話をしたりしているといいました。

もちろん、氷室先生は現地の女性を連れ込んだりはしてませんでしたよ」
「ぼくなんか、初日からゴーゴーの女性にハマッって連れ出してたのに。あんな細くて小柄なのに、すごく女ーって感じの曲線を描くヤラシイ体をしてて、あそこも小さいのに熟れてて、たまりません。

ぼくのエロ話はさておき、氷室先生は救済活動や寄付のために、自分の生活費や旅費はできる限り切り詰めてて、だから若い子に混じって安いゲストハウスに泊まってるっていいました。素晴らしい人だ、それに引きかえぼくは、なんて感動と反省をしましたよ。

例の事件はもう風化しちゃってて、氷室先生もだけど、知らない日本人もたくさんいました。あのゲストハウスは幽霊出る、なんて見てきたようにいう人も何人かはいたけど。

初日は緊張しましたね。幽霊出るんじゃないかと、ちょっとの物音にビクッとなったりして。でもすぐ慣れて、気にならなくなった……というところで、出たーっ!ですよ」


岩井志麻子(いわい しまこ) プロフィール
1964年12月5日生まれ
A型
高校在学中の1982年、第3回小説ジュニア短編小説新人賞に佳作入選。少女小説家を経て、1999年『ぼっけえ、きょうてえ』が選考委員の絶賛を受けて、日本ホラー小説大賞 を受賞。 半生を赤裸々に語るトークや「エロくて変なオバチャン」を自称する強烈なキャラクターが注目を集める。

【岩井志麻子】好色OL殺人事件vol.3 例の部屋に泊まってみたら……出たーっ!

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