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橋下徹市長「未練たっぷり政界引退」6か月行程表

[週刊大衆07月06日号]

橋下徹市長「未練たっぷり政界引退」6か月行程表

揺れる国会、窮地の盟友を救うために自らの敗北を認めて身を引いたはずの喧嘩師が再び喧騒の渦中に殴り込む!

〈安全保障法制。一番の歯止めは、防衛出動を国会が認めた場合には、前線に国会議員を送り込むこと。〉
〈自分が死ぬかもしれない状況の中で国会議員に判断させればいい。安全な環境で命が守られる国会議員に防衛出動の判断は任せられない。〉

現在、モメにモメている安保関連法案を威勢のいい言葉でバッサリ切ったのは、橋下徹大阪市長。維新の党最高顧問である橋下市長は6月14日の深夜、自身のツイッターで冒頭の言葉を公開したのだ。
「5月17日に都構想の賛否を問う住民投票で敗れた翌朝〈エールに感謝します!〉と挨拶して以来、久々の本格的な書き込みでしたが、挑発的な文言で安保法制に関する自説を開陳したんです」(全国紙政治部記者)

安倍晋三首相が今国会での成立を目指す安保関連法案だが、現在、大逆風のど真ん中にある。衆院憲法審査会で参考人として招かれた3人の憲法学者が揃って「集団的自衛権の行使は憲法違反」と述べ、担当大臣の答弁も二転三転したことで国民の不信感が急上昇。安倍内閣の支持率は急降下した。

時事通信が6月5日から8日にかけて行った世論調査によれば、内閣支持率は45.8%に低下。不支持率は半年ぶりに増加し、34.0%となっている。
「6月14日には、長妻昭民主党代表代行ら野党幹部まで参加した安保関連法案に反対するデモが2万5000人もの人を集め、国会を包囲。安倍政権は窮地に追い込まれていますよ」(民放政治部記者)

しかし、その大規模デモの当日、安倍首相は起死回生となる一手を打った。
「橋下市長との会談です。菅義偉官房長官と維新の顧問である松井一郎大阪府知事も同席し、実に3時間にわたって密談。首相と野党の実質的なトップが、こんなに長く会食するのは、異例中の異例です」(前出の全国紙政治部記者)

場所は虎ノ門ヒルズ内の超高級ホテル『アンダーズ東京』のレストラン。18時から21時まで、料理そっちのけで交わされたであろう会話の詳細は……?
「同席した菅さんは"内容はコメントを控える"なんて言ってるけど、安保関連法案への協力要請に決まってる。相当深く、先のことまで話したんだと思うよ」(維新関係者)

そして、会談から数時間後の14日深夜になって、ツイッターでの橋下市長の"援護射撃"が始まったのだった。
「"防衛出動の前線に国会議員を送れ"なんて過激なことを言っているようですが、よく読むと〈内閣における憲法の有権解釈者は内閣総理大臣。憲法解釈が時代とともに変遷するのは当然のこと。〉と、安倍政権へのフォローはバッチリ。固い絆を見せた格好です」(前出の民放政治部記者)

政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、こう話す。
「橋下市長は、安倍首相はじめ官邸とは信頼関係があります。しかし、自民党内では"口は達者だが汗をかかない"と、評価はそれほど高くない。"官高党低"の温度差が気になりますね」

この党内の温度差は、自民だけではない。
「維新もバラバラだよ。松野頼久代表は民主との連携を模索していたのに、橋下さんに〈ただし民主党という政党は日本の国にとってよくない。なぜなら政党の方向性が全く見えない。〉〈維新の党は民主党とは一線を画すべき。〉なんて書かれちゃった(笑)」(前出の維新関係者)
"死に体"から奇跡的な復活!

国政に意見し、総理大臣を援護し、自党と民主を自在に翻弄……。
大阪都構想での住民投票で敗れ、「政界引退」をはっきり宣言したにもかかわらず、橋下市長は今や永田町の最重要人物といっていい。
「政治家は一度でも引退を口にした瞬間に"死に体"と見なされて、影響力が激減するけど、橋下さんは首相との"3時間密談"で復活した。大阪市長の任期は12月18日までの6か月。政治家としての未練はたっぷりあるから、大いに爪痕を残すつもりだろうね」(維新関係者)

通常国会の会期は24日で終了するが、「今国会内での安保関連法案の成立を至上命題とする政府の方針は9月までの大幅延長」(全国紙政治部記者)ということで、与野党の攻防が秋まで続くのは確実。
「政府の路線は強行採決で固まっている。自民、公明だけだと露骨なんで、野党の維新もそこに加えたい、ということです」(永田町関係者)

6月下旬から7月初めと予想される衆院での安保関連法案採決、そして8月末の法案成立を目指す政府だが、橋下市長の存在の大きさは計り知れない。

6月16日、維新は橋下市長を交えた「安保政策に関する意見交換会」を20日に開催することを決定した。
「影響力の大きい橋下さんが自説を述べることで、政府への本格的な協力態勢を取ることになるでしょう」(民放政治部記者)

安倍首相は『月刊正論』7月号のインタビューで、橋下市長について、こう語っている。
〈憲法改正を進めて行くべきだという考えでは、私たちとも一致しています。憲法改正に向けて、強いリーダーシップ、国民に訴えかけていく力を生かしていただきたいと思います〉

これほどのエールがあるだろうか。永田町を馳せ回る"ナニワの風雲児"橋下徹。一世一代の大舞台は、すでに整っているようだ。

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