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不健康習慣をプラスに転じる「オキテ破り健康法」!!

[週刊大衆2016年04月25日号]

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不健康習慣をプラスに転じる「オキテ破り健康法」!!

 分かっちゃいるけど止められない悪習慣の数々。でも、それって実は体にいい側面もあるって知ってました?

 最近はテレビでも健康番組が花盛りで、医師や専門家がさまざまな健康法を紹介している。健康的な生活とはほど遠い還暦間近の本誌記者は反省しきりだが、何十年も続けた“不健康な習慣”は、そうそう簡単に止められるものではない。そこで今回は、中高年世代の“不健康習慣”でも、こうすればプラスに転じるという“オキテ破り健康法”をレポートした。

 100人の医師が100人ともダメと指摘するのがタバコである。タバコを吸うと肺がんになり、周囲の人も副流煙で肺がんになる。止めようと思っているご同輩も多いだろうが、中部大学総合工学研究所の武田邦彦教授によると、「タバコを吸えば肺がんになる、副流煙も危ないというのは科学的に見ると、まったくおかしい」と言う。「喫煙者率はこの50年で急減しているのに、肺がんの患者数は逆に他のがんと比べても増えています。この数字だけ見ても、おかしいんですよ」

 喫煙者と非喫煙者の肺がん死亡リスクは、実は変わらないといわれているのだ。「昨年、肺がんで死亡した日本人は13万3500人。喫煙者は1000人に1人が肺がんになるといわれているので、日本に約2600万人いるとされる喫煙者で肺がんになった人は、約2万6000人計算。なので、肺がん死亡者のうち実に10万人以上が、非喫煙者。1億400万人いるとされる非喫煙者が肺がんで死亡する確率を考えると、約1000人に1人なのです」(医療ジャーナリスト)

 喫煙者が最も嫌われる原因である副流煙の害も、疑わしいところがある。「副流煙で肺がんになるという話は、国立がん研究センターから発表された平山論文がもとになっていて、≪夫が喫煙者である妻は非喫煙者の夫を持つ妻と比べて肺がんで死ぬ確率が2倍以上になる≫というもの。ただ、論文を精査すると、データを改変したとしか言いようがないほどデタラメなのです」(前出の武田教授)

 タバコを吸っても吸わなくても肺がんになる確率は同じなら、副流煙で肺がんになるという説は元のデータからしておかしかった、ということになる。また、「タバコは百害あって一利なし」が世の定説だが、これにも疑問符がつく。「ニコチンは、気持ちを落ち着かせるセロトニンや、意欲とヤル気を起こすドーパミンといった脳の神経伝達物質の働きを補う作用があります」(前同) タバコを吸うと、気持ちが落ち着き、集中力が高まるのはこのためだという。「このストレス社会ではタバコで精神的安定を保っている人も多いと思います」

 ちなみに、武田教授は非喫煙者だが、科学的でないデータをもとに魔女狩りのようにタバコを悪と決めつける風潮に我慢できず、書籍『早死にしたくなければ、タバコはやめないほうがいい』(竹書房)を出版した。「出版後、嫌煙者からかなりバッシングされましたが、現代版魔女狩りを止めさせるために週刊大衆も頑張ってください」(同)

 そのタバコと並んで「もう止めなさいよ!」と言われるお父サンの悪い習慣が飲酒である。酒は、解毒する過程で肝臓にダメージを与え、アルコール依存症にもなる。また、長年の飲酒習慣で脳が萎縮して認知症の引き金になる――。これがアルコールの害だが、逆に“百薬の長”という側面もある。たとえば、適度に酒を楽しむ人は、心疾患を予防する効果のある善玉(HLD)コレステロールのレベルが上がり、悪玉(LDL)コレステロールのレベルを下げる働きがあるという研究結果も、その一つ。また、飲酒によって、がん細胞や感染症の病原菌を殺すNK細胞を活性化するという研究もある。さらに、世界中の酒に関する疫学データを分析した米国保健科学協議会は、「過度の飲酒は死亡率を大幅に上昇させるが、適量の飲酒は全死亡率を低下させ、健康にプラスになる」というレポートを出している。

 まったく飲まない人より、少し飲むことが、むしろ健康にプラスになるというわけだが、酒好きが気になるのは、健康にプラスになる「適量」である。肝臓病に詳しい『野村消化器内科』院長の野村喜重郎氏が、こう説明する。「アルコールを分解する能力は個人差が大きいが、日本酒なら1合、ビールは中瓶1本、ウイスキーなら水割り2杯、焼酎なら0.6合。これが適量。いわゆる“ホロ酔い”のお酒がベストです。肝細胞は他の臓器と比べ、再生能力が高いため、多少飲み過ぎても大丈夫ですが、飲むときは再生材料になるタンパク質をしっかり摂ることと、休肝日を設けることが大切です」 「毎晩、へべれけ」では肝臓も奥さんの機嫌も悪くなるが、ホロ酔いなら健康で長生きできるというのだ。

 お酒のお供には、脂がのったカルビ――男の至福のときだが、「肉や脂身は体に悪いから」と箸を止めるお父サンも多いはずだ。だが、桜美林大学名誉教授の柴田博医学博士は「日本の中高年はもっと積極的に肉を食べるべき」という。「中高年になると、肉は控えて野菜中心の食生活を心掛ける方がいるのですが、こんな低栄養の食事を続けると、逆に長寿をまっとうできなくなります」(前同)

 これは歴史的に見ても明らかで、人の平均寿命が50歳を越えるようになったのは、肉をしっかり食べるようになってからだ。「肉を食べることで、免疫細胞の材料となるタンパク質や免疫力を上げるビタミン類を摂取できるようになったことが大きい。免疫力が上がることで、感染症などで命を落とすことも少なくなり、平均寿命を押し上げたのです」(前出の医療ジャーナリスト)

 免疫力は死亡率トップのがんを予防するうえでも大切になる。肉食はがん予防にもいいというわけだ。「また、これは意外に知られていないのですが、肉食は、うつ病予防など精神衛生にも効果があるのです」(前出の柴田博士)

 肉には、うつ病を予防する神経伝達物質・セロトニンの材料となるトリプトファンが豊富に含まれ、多幸感をもたらすアナンダマイドという物質も多い。焼き肉店でモリモリ肉を食べる人が元気で朗らかなのは、こうした効果があるのかもしれない。「肉を食べると太る、体に悪いという人もいますが、牛、マトン、鹿肉には脂肪を燃焼させるカルニチンなどが多く含まれています。また、“年を取って脂っこいものが苦手に”というのは、肉は体に悪いという強迫観念からきた思い込みじゃないでしょうか」(前同)

 ちなみに、日本人が一日に必要な脂質は60グラムといわれているが、これに届いてない人が多い。その意味でも、もっと肉を食べるべきなのだが、一つ注意したいことがある。「肉の脂質は飽和脂肪酸ですが、これを過剰に摂取すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる。なので、必要な脂質60グラムをすべて肉から摂取するのではなく、不飽和脂肪酸を多く含む魚も食べなければならないのです。簡単に言えば、食事で魚料理と肉料理を半々にすることですね」(前出の医療ジャーナリスト) 焼き肉屋の後は居酒屋で刺身を食べる――懐具合はともかく、こんな感じで心身ともに、元気になれる。

 最近は中高年男性もダイエットが流行り、中には「若い頃の体重」を目標にしている人がいる。だが、前出の柴田博士によると、「中高年世代は若い頃より少し太り気味のほうが健康で長生きできる」と言う。「アメリカでは、若い頃より体重が10キロぐらい多いほうが長生きで健康という研究報告がされています。日本人はアメリカ人より小柄ですから、若い頃より5~6キロぐらい太ったほうがいいでしょう」(前同) 太くても長生きできるのは感染症に罹ったとき、脂肪細胞に栄養を蓄えた人のほうが強いからだという。

 また、脂肪細胞は人体に必要な生理活性物質(アディポサイトカイン)を分泌している。痩せて、脂肪細胞が働かないと、こうした生理活性物質も分泌できない。こうした“若作りダイエット”もそうだが、常に健康を一番に考えた生活より、まあまあでいいやというグータラ生活のほうが、逆に健康的なケースが多い。多少の風邪では、会社を休まない。少しぐらい疲れていても頑張るという人がいるが、医学ジャーナリストの牧潤二氏によると、こんな無理が大病を呼び込むもとになるという。

「風邪なども薬に頼るのではなく、休んで治すのが一番なのです」 人間関係も同じで、ストレスが免疫力を低下させ、がんをはじめとするさまざまな病気を呼び込む。「長寿のお年寄りに話を聞くと、“あくせくせず、のんびりしていることが長生きの秘訣”と答える方が多いのです。若い頃はともかく、中高年になったら、あまりしゃかりきにならずグータラでいることが長寿で健康の秘訣でしょう」(前同) 世の「正しい健康法」に惑わされず、好きなものを適宜、適度に楽しむ――こんな生き方が、最も健康的なのかもしれない。

不健康習慣をプラスに転じる「オキテ破り健康法」!!

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