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【武豊】米国三冠レースが終わり春GIもラストです

[週刊大衆2016年07月04日号]

ボートレース戸田
https://www.boatrace-toda.jp/
GⅢ 戸田マスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯

 主戦場を外国に移した一時期を別にすると、今年ほど海外のレースに参戦するチャンスをいただけた年はありません。香港、ドバイ、アメリカ、イギリス、フランス。鞭と鞍の入ったバッグ片手に海外を飛び回りたい――競馬学校の頃から憧れていたそんな日々が一段落した今、とても心地よい疲れと充実感を味わっています。

 それにしても。海外に行って改めて気がつくのは、日本では当たり前だと思っていたことが、世界では案外、そうでもないということです。

 車の右側通行、左側通行もそうだし、電車が時刻表通りホームに滑り込んでくるのも日本ならでは。楽しみは夕食を食べたあとでゆっくりと味わいたいというアメリカやヨーロッパの人にとって、平日のコンサートやスポーツが午後6時に始まるというのも、ありえないことのひとつです。

 競馬も同じで、日本でクラシック三冠戦といえば、4月中旬に行われる「皐月賞」。「日本ダービー」は5月の最終週で、夏を挟んで秋が「菊花賞」。これが当たり前ですが、アメリカでは、わずか5週間の間に三冠レースすべてが開催されます。スタートは、5月第1週の土曜日、チャーチルダウンズ競馬場で行われる「ケンタッキーダービー」。その2週後に、ピムリコ競馬場で、「プリークネスステークス」が、さらに3週間後に、ベルモントパーク競馬場で、「ベルモントステークス」と続きます。

 このハードスケジュールは、馬と関係者にとっては、とにかく過酷。過去に三冠を制したのは、1919年のサーバートンから数えて、わずか12頭だけです。――いつか、自分も。思い続けてきた夢が今年、ついに叶いました。

「ケンタッキーダービー」が9着。2戦目「プリークネス」が5着。11日に行われた最後の一冠、「ベルモントステークス」が3着。最後の直線で一瞬、「もしかしたら」と夢を見させてくれたパートナーのラニ。そして、こんなビッグチャンスを与えてくれた関係者の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 でも、ラニとの挑戦は、これで終わりではありません。次はどこになるのか、今はまだ白紙ですが、世界へという思いは、これからも変わりません。気持ちを日本に切り替えて。今週末は、今年前半を締めくくる最後のGI、春のグランプリ「宝塚記念」にすべてを注ぎ込みます。

 コンビを組むのは、ファン投票で1位に輝いたキタサンブラック。オーナーの北島三郎さんは、「あまり人気になると馬がかわいそうで……」と、ちょっと渋い顔をされているかもしれませんが(笑)、僕としてはむしろ望むところ。堂々と胸を張って、ゲートに向かいたいと思います。

 昨年の「菊花賞」が秋まつり。今年の「天皇賞」が春まつり。次は……「宝塚記念」で、夏まつり! 一緒に歌を歌うのは、ちょっと勘弁ですが(苦笑)、舞台は僕とキタサンブラックが用意します。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】米国三冠レースが終わり春GIもラストです

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