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男女の仲を引き裂く「別れさせ屋」の戦慄実態

[週刊大衆2016年10月31日号]

男女の仲を引き裂く「別れさせ屋」の戦慄実態

 離婚したいのに離婚できない。好きな女性に邪魔な夫がいる。そんな依頼を受け、カップルや夫婦を破局に導くプロがいた!

「彼女たちのことを業界では“トラップガール”と呼んでいます。精鋭中の精鋭で、一人前になれるのは30人中、1人か2人。とにかく難しい仕事なんです」

 こう話すのは、東京・渋谷に本社を構える大手探偵事務所『ACグループ』のスタッフ。探偵といえば、浮気調査をはじめ、盗聴器の発見やストーカー対策、家出人捜索なども請け負うが、同社では、カップルの破局や夫婦の離婚へ至る環境作りを整える、いわば“別れさせ屋”の役目を担うこともあるという。

「愛人女性から“彼と奥さんを別れさせて”という依頼もあれば、離婚したい人妻が、夫と誰かを浮気させて、それを理由に離婚しようとする場合も。ただ、あくまで弊社は、離婚や破局の可能性が芽生える“条件”を整える作業をするだけ。ターゲットが“浮気をする”という、本人の意思を引き出すための工作をするんです」(前出のスタッフ)

 そうした工作、恋愛トラップで暗躍するのが、前出のトラップガールなのだ。本誌は今回、ACグループの協力を得て、2人の美人トラップガールとの接触に成功。かわいらしい顔をして、男女に破局をもたらす衝撃の手口に迫った!

「よろしくお願いします」 恥ずかしそうにペコリと頭を下げるのは、由香里さん(23・仮名)。黒髪の似合う優等生タイプで、あどけない表情の持ち主だ。一方、OL風のスーツ姿で颯爽と現れたのは、紗季さん(26・仮名)。楚々とした癒し系の雰囲気の“きれいなお姉さん”である。

 2人とも、女優やモデル級とまではいかないが、親しみの持てる美女だ。「ワナを仕掛けるトラップガールがあまりに美人だったら、何かあるんじゃないかって人は疑いますよね。だから、ほどほどがいいんです」(前出のスタッフ)

 なるほど。さっそく、話を聞いてみることにした。「私は基本、女性担当のトラップガールですね」と言うのは由香里さん。

 トラップガールには大きく2種類あり、由香里さんは主に女性と接触して、工作を仕掛ける担当という。「たとえば、旦那さんが“妻と離婚したい”場合、奥さんを浮気させるのが一番です。そのためには奥さんに不倫相手を紹介しなければなりませんよね。私は、その“パイプ役”なんです」

 男性工作員が突然、人妻をナンパしても、口説ける可能性は低い。そこで由香里さんがまず、ターゲットの人妻に接触するという。

 過去には、こんなケースがあった。43歳の人妻で、ふだんはスーパーのレジ打ち係。地味かつ真面目な性格で、男と浮気をしている兆候はまったくなかった。

「そこで私がスーパーの客になって、奥さんに話しかけるようにしたんです。そのうち、“関西の方ですか? イントネーションで分かります。私も関西なんで”なんて言って近づいて行ったんです」(前同)

 もちろん、人妻の出身地から家庭環境、趣味も事前に調査済みだ。ゆえに、「関西のどこあたり?」と人妻が尋ねてくれば、ほぼ成功。由香里さんは奥さんの故郷の隣町あたりの地名を口にして、一気に親近感を高めていく。「私はサバサバした性格のせいか、年上の女性に好かれやすいんです。そんな私が“飲み会しましょうよ”と誘えば、ほぼ応じてくれますね。飲み会には、奥さんの好みの男性工作員を連れていきます」(前同)

 パート主婦も、飲み会では酒を飲みすぎたせいか、件の男性工作員にしなだれかかっていたという。「イチャついている姿を、ポーチに内蔵した隠しカメラでパチリ。これで浮気証拠の完成です」(前同) なんて恐ろしい……。

 一方、紗季さんは男性担当のトラップガールだ。「多いのは“彼と奥さんを離婚させて”という愛人女性からの依頼です」 離婚させるには、旦那の浮気バレが一番。しかし、自分は泥沼の離婚劇には巻き込まれたくない。そこで登場するのが、紗季さん演じる“二番目の愛人”。

「趣味が多い男性なら、出会う機会はたくさんあります。たとえば、スポーツジムやゴルフ練習場、お酒を飲む男性ならバーや居酒屋など。犬の散歩をする男性なら、私はレンタルペットの犬を連れて、近くの道を通ります」(紗季さん)

 一番困るのは、無趣味かつ、決まった行動パターンを取らない男性だという。「そういう場合、自転車のチェーンが外れて困っている女性を装います。ほとんどの男性は、女性に“チェーンが外れちゃって……”と頼られたら、放っておけないんですね」(前同)

 確かに。服装は、男性のタイプにもよるが、あくまで清楚な雰囲気を保ちながら、開いた胸元から谷間をチラ見せし、短いスカートから脚線美を露わにしてオンナを前面に押し出すという。そうやって接触に成功したら、「お礼をしたい」などと言って連絡先を交換する。

「デートに誘われたら、ホテルまでは行きます。でも、そこまで。私と男性が入っていく姿を別のスタッフが撮ったら、それで終わり」(前同) その手口もまた、手が込んでいる。

「私が入ると同時に、別の工作員がカップルのフリをして、後から入ってくるんです。で、“紗季ちゃん?”とカップルが私の名前を呼ぶ。つまり、知人と遭遇したことにするんです。そこで私は動揺したフリをして、男性に“ごめん、今日はちょっと”と言って逃げる」(前同)

 男性にしてみれば、あまりにも不幸な遭遇。しかし、本当の悲劇はこれからだ。「不倫相手が暴走したという形で、写真を奥さんに匿名で送ります」(前同)

 だが、こうした甘いワナに乗ってこない夫もいる。「そういうときは、友人として親しくなって、“今度、イヤな上司と飲みに行くことになったので、つきあってください”とお願いするんです。優しい男性ほど、そう言われると、放っておけないみたいで……」

 飲むのは個室居酒屋。最初は彼女と上司(工作員)と3人で飲むのだが、「俺、急用ができたから」と、上司が途中で姿を消す。すると、何も知らない人から見れば、個室で男女が2人きりで親密に飲んでいることになる。もう、お分かりだろう……。この光景を隠し撮りされ、奥さんに送付されてしまうのだ。

 紗季さんは、年間15件ほどの依頼を受けている。なかには、元カレがストーカー化し、その恐怖から逃れたい女性を守るため、元カレに近づき、男の興味を自分のほうに移させるといった危険な案件を担当することもあるという。だが、紗季さんがつけ回される危険性はないのだろうか?

「ストーカーは、逃げなければ大丈夫です。相手から逃げようとするから、追い回されるんですよ。逆に、こっちから連絡を取って追い回しておけば、ストーカーの心配もありません」

 ところで、この2人、どうして、トラップガールになったのだろうか?「私は昨年まで学生だったんですが、知人の紹介で“経費で、なんでもできるよ”と言われて入りました。実際、ターゲットが出入りしている趣味の教室やジムにも、会社のお金で通えますから」(由香里さん)

 そんな理由で(失礼)? 一方、紗季さんの前職はなんと、ファミレスの店員。「私は昔から人間観察が好きだったんで、この仕事は面白そうだなぁと」 ただの好奇心?

 前出のスタッフが語る。「トラップガールは演技力や調査テク、心理学に長けていることも重要ですが、一番重要なのは“普通っぽさ”。普通だから、対象者も親しみを覚えるんですよ」

 普通っぽさを武器に、男女の仲を引き裂くトラップガールたち。だが、凄腕の彼女たちも、震え上がったケースがあったという。「私と紗季さんと2人で組んだ仕事なんですが、対象者は30代の人妻で、依頼人は旦那さん。“本棚から30万円ほどのヘソクリが出てきた。浮気しているんじゃないか。もし浮気していたら別れさせたい”との話でした」(由香里さん)

 そこで2人は、その人妻と接触。3人で食事をする機会を得られたという。紗季さんはその席で、「実は私、不倫をしているんです……」と告白し、人妻にそれとなく水を向けると、「実は私も……」と、人妻は口を開いたという。ついに尻尾をつかんだと喜んだ2人だが、素人モノのビデオに出ちゃったんだよね」と驚きの回答。つまり、ヘソクリは出演のギャラだったのだ。

「後日、このことを旦那さんに報告すると、ほんとガク然とされて、しばらく固まっていましたね。結局、2人は離婚することにしたそうです」(由香里さん) 凄腕のトラップガールたちも、普通の人妻が持つ秘密にはかなわなかった?

 ともあれ、誰もがターゲットにされてもおかしくない「別れさせ屋」。もし路上で自転車が故障して困っている女性がいたら、あなたは助けますか?

※別れさせ屋は銀座レディス1の商標登録です。ACグループは同社の許可を得て商標を使用しています

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