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【武豊】「毎日でも競馬をしたい」が騎手の本音です

[週刊大衆2017年03月27日号]

 春爛漫。今週末は今年初めての変則3日間開催。18日の土曜日は、阪神と中京で、19日の日曜日は中山と阪神で、春分の日の20日は中山と中京で、それぞれ熱い戦いが繰り広げられます。

――開催スケジュールが変わると感覚も鈍る? いえいえ。そんなことはありません。毎日でも競馬をしたいというのが騎手の性のようなもので。乗る機会が多ければ多いほど、気持ちも高ぶり、充実してきます。

 考えてみると、騎手という職業は一年中、ほぼ休みなし。地方競馬に呼ばれれば地方に。海外で声が掛かると、鞭と鞍をバッグに詰め込んで、ひょいと飛行機に飛び乗ります。野球やサッカーのように、オフシーズンに体をイジめて、また次のシーズンに向かうということもありません。

――騎手はいつ、どこで身体を鍛えているのか? それはもう、人それぞれですね。僕の場合は大きなケガを経験したことで、肩や股関節などの可動域を広げたり、体幹を鍛えるトレーニング方法を専門のインストラクターの方に教えてもらったり……体をケアし、維持するための時間を作るようにしています。

――勝てなかった翌週は、どうやって気持ちを切り替えるのか? これはもう、くよくよしないこと。負けを、いつまでも引きずらないこと――それに尽きます。どうやったら、うまくなれるのか!? 技術を追求することは大事だし、ときには、何かを変える勇気を持つことも必要ですが、負けを引きずったままだと、気持ちが萎縮してしまい、悪いほうへ悪いほうへと流れていってしまいます。

 パートナーは、毎レース違う馬だし、相手も毎回違うのが競馬です。いつも新しい気持ちで――それは新人の頃から変わりません。

 ということで、今週もまた新鮮な気持ちでレースに挑みます。18日のメイン競走G3「ファルコンステークス」(芝1400メートル)から。このレースのパートナーはジョーストリクトリです。

 前走、G3「アーリントンカップ」(芝1600メートル)は、最後の直線でジリジリになってしまいましたが、今回は、これまで2勝を挙げている1400メートルに戻ります。これでどう変わるのか? 僕も楽しみにしています。

 ジャポニカ学習帳の表紙にもなった新横綱・稀勢の里、技の多彩さでファンの目をひきつける新入幕の宇良が注目を集める大相撲・春場所が12日に初日を迎え、第89回選抜高校野球大会は19日に開幕。今年で25年目を迎えたJリーグ、華やかさと強さを競うゴルフの国内女子ツアー2017シーズンは、早くも熱い戦いが繰り広げられています。どの競技にも、感動があり、ときめくような高揚感があり、勝負の厳しさがあります。

――それでも、やっぱり競馬が一番面白い! 変則3日間の競馬では、皆さんにそう言っていただけるような熱いレースをお見せします!!

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】「毎日でも競馬をしたい」が騎手の本音です

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