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【武豊】ドバイで実現した“兄弟タッグ”! 今週は牝馬三冠クラシック第1弾、G1桜花賞!!

[週刊大衆2017年04月17日号]

 世界のホースマンが注目するドバイで、兄弟タッグが実現しました。開業を目指し、現在、須貝厩舎で研鑽を積んでいる幸四郎技術調教師が、UAEダービーに挑戦するアディラートの中間の稽古を担当。追い切りと実戦に僕が乗るという初めてのパターンです。いつか幸四郎調教師が育てた馬に僕が乗って、大きな勲章を手にしたいと思っていますが、今回がその第一歩。新しい夢への扉が開きました。

 結果は12着。ドバイの特殊な馬場がモロに影響し、最後は力尽きてしまいましたが、馬はいいスピードを見せてくれたと思います。

 ドバイワールドカップに挑んだアウォーディーの頑張りにも拍手を送りたいと思います。G13連勝中の大本命馬アロゲートがスタートで出遅れ。タフなレースになったにもかかわらず、最後に盛り返して5着の底力は、今後に期待を持てました。結果は残念ですが、果敢に世界に挑んだアウォーディー、アディラートともに、馬はベストを尽くしてくれました。ナイストライだったと思います。

 それにしても、アロゲートの強さには正直、驚きました。出遅れにも、慌てず、騒がず。3コーナーからロングスパート。最後は2馬身1/4差をつけ、優勝をその手につかみ取りましたが、まだ余裕があったような気がします。

 世界は広い。改めて思い知らされた一日になりました。世界と戦い続けるためには何が必要なのか。世界一になるためには、どうすればいいのか……決して手の届かない夢ではありません。手応えもあります。

 その差はわずかです。それを打ち破るために、これからも日々、研鑽を積んでいきます。

 まずは、今週末、4月9日、阪神競馬場を舞台に行われる桜花賞から。シャダイカグラ(89年)、ベガ(93年)、オグリローマン(94年)、ファレノプシス(98年)、ダンスインザムード(04年)と、これまでに5度戴冠しているレースですが、この中で完璧なレースはと訊かれたら……さぁ、皆さんは、どれだと思いますか?

 大きな出遅れで、スタンドから悲鳴が上がったシャダイカグラの印象が強いと思いますが(苦笑)、完璧なレースと言えるのは、93年のベガです。逃げ馬を見ながら、ペースを左右できる2番手を並走。ライバルが取りたいであろうポジションを先に取り、直線で早めに置き去りにして、後続の追撃をかわす主導権を握り続けることができた、ほぼ完璧なレースでした。

 今年は3歳牝馬のレベルが高く、思い描くレースを100%実現させるのは難しそうですが、僕とリスグラシューにもチャンスはあると思っています。今年は、桜吹雪の中で行われそうな牝馬三冠クラシックの第1弾・桜花賞は、最後の最後まで勝ち馬が分からない激しいレースになりそうですから、皆さんも楽しみにしていてください。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】ドバイで実現した“兄弟タッグ”! 今週は牝馬三冠クラシック第1弾、G1桜花賞!!

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