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映画『海辺の週刊大衆』主演、芥川賞作家・ピース又吉直樹を直撃!

[週刊大衆2017年05月01日号]

映画『海辺の週刊大衆』主演、芥川賞作家・ピース又吉直樹を直撃!

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 海辺にたったひとり男が取り残され、なぜか浜辺には週刊大衆だけが1冊。そして男はそのページをめくりながら数々の妄想をしていく――。今月20日より開かれた「第9回沖縄国際映画祭」で、上映予定の特殊サバイバル映画『海辺の週刊大衆』の撮影現場に本誌が密着した。

 原作は無気力文学の鬼才・せきしろ氏が描く同名小説(双葉社刊)。主演に芥川賞作家でお笑い芸人の又吉直樹を迎え、独特な世界を生みだすのに成功している。そんな映画の見所をはじめ、様々な話を又吉自身に語ってもらった。

――撮影で苦労したことは?

「設定が南の島ということでしたが、実は撮影の季節が2月で寒くて、Tシャツ1枚で大変でした。だから振り返ってみて暑さじゃなくて寒さに堪えてる芝居になってたんじゃないかなって心配しています(笑)」

――ところで週刊大衆はお読みになられたことは?

「よく楽屋にあったりするので、たまに袋とじを開けてました。袋とじって、開ける楽しみがあって、そこにロマンを感じましたね」

――袋とじにロマンがある! ありがとうございます!

「以前、後輩で金のないやつと一緒に風呂なしの家に住んでいたんですけど、当時、雑誌関連の知り合いから毎週、某週刊誌が送られてきてて。その雑誌にも袋とじがついていたんです。部屋の隅にその雑誌を積み上げてあったんですが、ある時、後輩に指摘されて気づいたんです。開けていた袋とじが全部『キャバ嬢の落とし方~』みたいなやつで(笑)。そういうのに惹かれるというか、ボクに確実に開けさせる袋とじは自分の知らない世界というか……」

――今回の映画は主人公が過酷な状況に置かれますが、又吉さんにとって過酷な状況とは?

「たとえばそうですね、自分がシェアハウスに住んでて、自分以外のすべての男女がカップルとして成立している状況ですかね。毎日、飯を食う時にも周りから気を使われて、偽りの優しさみたいなのが女性陣からあって、いつも誕生日席に座らされるという状況ですかね(笑)」

――映画での主人公は過酷な現実はさておき妄想を楽しんでいますね。

「この映画の主人公には、夢を追っている人とかにも共通する部分があると思うんです。スポーツ選手みたいにその世界で目指したことによって過酷な思いをしてるわけですけど、やっている人にしたら、これを乗り越えて得たいものがあるという思いですね」

――では最後に詩集も出されている又吉さんですが、大衆読者に向けてこの映画にちなんだ詩を頂けますか。

「『袋とじ100冊、開けないこと、イコール寿命を6年』。袋とじを100冊分開けないことに耐えたら寿命が6年延びるけど、6年ぐらいやったら開けた方がましと……それほど袋とじって魅力的なものという自由詩です」

――ではお願いついでにもうひとつ、もし週刊大衆で小説を書くならどんなお話を構想されますか?

「そうですね。『開けなかった袋とじ』というタイトルの連作短編集みたいな感じで」

――やっぱり袋とじですか(笑)。

「なぜ主人公はボクみたいに自意識過剰やから格好つけて袋とじを開けなくて、いつか開けようと思っていたら掃除で片づけられ、袋とじを失って悩んで、でもどっか古本屋で大量に大衆を見つけて思う存分、袋とじを開けるという……」

 物語を妄想しはじめると映画の主人公同様に止まるところを知らない又吉は、いつしか本誌記者を巻き込み作品構想を語ってくれた。「いつか書いてください。いつまでも待っています。又吉先生!」 本誌記者の野望にも火がついたようである。

映画『海辺の週刊大衆』主演、芥川賞作家・ピース又吉直樹を直撃!

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