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トランプvs金正恩「米朝情勢」超絶エスカレートの行く末

[週刊大衆2017年09月11日号]

トランプvs金正恩「米朝情勢」超絶エスカレートの行く末

 アメリカと北朝鮮の緊張が高まる中、互いの指導者による“挑発合戦”もエスカレートしている。

「核弾頭を搭載も可能と主張するICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を繰り返し、米国を攻撃する能力を誇示してきた北朝鮮は、8月9日に高官が“ミサイル4発を同時にグアム沖40キロの海域に撃ち込む用意がある”という計画を発表。それに対し、米国のトランプ大統領は8月11日にツイッターで〈軍事的な解決手段は整っている〉と“口撃”しました」(全国紙外信部記者)

 米国は8月21日からは、毎年恒例の韓国との軍事演習も開始。それに加えて、空母2隻も周辺海域に展開するなど、まさに臨戦態勢。

 対する北朝鮮は29日に弾道ミサイルを発射。9月9日の建国記念日に向けて国威発揚すべく、「米国が挑発してくるならソウルを火の海にする」と息巻く。

 朝鮮半島で動乱が起これば、いきおい日本も巻き込まれることは必至。はたして、このまま“米朝開戦”となるのだろうか――。だが、ある防衛省関係者は、次のような分析をする。

「現状、すぐに開戦とはならないでしょうね。北朝鮮の“グアム攻撃計画”の中身を見てみると、まず“直接攻撃”ではなく、あくまで40キロ沖が標的。また、撃ち込むというミサイルはICBMとは違い、中距離弾道弾なので、米国の“反撃すべき”というガイドラインには抵触しない。これまでにないレベルの挑発行為ではありますが、ギリギリの線を狙っていることが分かります」

 一方のトランプ政権だが、いくらなんでも先制攻撃をするわけにはいかない。「そのため、8月5日には北朝鮮に石炭や鉄鉱石の全面輸出禁止を命じる国連の安保理決議を採択。挑発的な言葉を投げつける一方で、実際には経済制裁によって相手の戦意をくじこうとしているんです」(前同)

 お互い、最大限の挑発をしながら、「どちらが折れるか」というチキンレースを演じている状況。この背景には、両者に共通する“内憂”があるという。

「困窮する国民の不満がピークに達している北朝鮮は、米国に対する敵対心を煽り続けることでしか、政権の求心力を保てません。一方のトランプ氏も、白人至上主義者デモの問題で支持率が壊滅的に低下しており、対外的に“強いリーダー”を演じる必要がある。両者ともに“炎上芸”を続けなければならない理由があるんですよ」(前出の外信部記者)

 だが、この状況に密かにほくそ笑む存在がある。ロシアのプーチン大統領だ。

「軍拡を進める北朝鮮に対して、ロシアは石油、ディーゼル燃料の輸出を活発化させており、金額は今年の上半期で昨年の倍となる240万ドル(約2億6000万円)に。これは帳簿上の数字なので、実態はさらに多いともいわれます。この膠着状態が続くほど儲かるロシアは、経済制裁にも米国の顔を立てて賛成する一方で、本来は禁輸の項目に入るはずだった“石油製品”を削除させ、北朝鮮に石油と“恩”を売ることで、巧みに自国の利益を確保しているんですよ」(前出の防衛省関係者)

 さすが、海千山千のプーチン氏。“芸歴”のまだ浅い米朝の指導者は、いがみ合っている限り甘い汁を吸われ続けるだけのようだ。

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