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インフルエンザ予防接種「本当に打つべきか?」大検証

[週刊大衆2017年11月13日号]

インフルエンザ予防接種「本当に打つべきか?」大検証

 寒くなると、気になるインフルエンザ。今年もすでに予防接種が始まっているが、実は今、そのワクチンが不足しているという。「厚生労働省の発表では、今年度のワクチン製造量は昨年より4%減。わずかと思うかもしれませんが、現時点で各医療機関への供給が間に合っていないのは大問題です」(医療雑誌記者)

 そもそもワクチンとは、感染症を防ぐために、その病原菌やウイルスを弱毒化、死滅させて作ったもの。「ワクチン接種(予防注射)は、体に抗体(免疫体)を作り、“感染症にかかりにくくする”のが狙いです。しかし、個人差はあるが、抗体ができるには数週間かかる。ですから流行前、早めに打っておかなければ、意味がないんです」(前同)

■副作用の心配は?

 なるほど――しかし、最近では、「インフルエンザワクチンは効かない。副作用があるので打たないほうがいい」といった話も聞く。実際、どうなのだろうか。「大きな副作用はないですし、インフルエンザに感染するより、基本的には打ったほうがいい。ただ、こんな症状の方は要注意です」と語るのは、「宮元通りクリニック」(東京都大田区)の渡会敏之院長。渡会氏によれば、「卵アレルギーがある」「37.5℃以上の熱がある」人は、基本的にNGとのことだ。

●卵アレルギーの人はアナフィラキシーショックの危険性

「インフルエンザワクチンは、発育鶏卵で培養して増殖させたウイルスを使っています。微量ながらワクチンには卵の成分が含まれており、卵アレルギーの人がそれに反応した場合、最悪、アナフィラキシーショック(急性の重度のアレルギー反応)で呼吸困難などを引き起こしかねません」

 そうなると、生死に関わることもある。「特に子どもさんの場合、本人に目立ったアレルギーがなくても、親がそうならば要注意です」(前同)

●発熱時もNG

 発熱がNGなのは、まず発熱や咳など風邪のような症状が出ているときは免疫力が低下しており、予防接種しても思うように抗体が作られにくいため。さらに、明らかに発熱している場合、卵アレルギー同様、ショック症状を起こす場合があるというのだ。

■ワクチンの生産量が足りないのは心許ない

 逆を言えば、それ以外の人は打ったほうがいいと、渡会氏は説く。「特に、インフルエンザの高熱で亡くなる高齢者は本当に多い。働き盛りの人でも会社で感染し、さらに家族にもうつすケースが多いので、どちらも打ったほうがいいと思います」

 それにしても、そんなワクチンの生産量が足りないとは心許ないが……。「私は毎年700人ほどに打っていますが、現在、在庫は200人分弱。11月半ばには底を尽くでしょう」(渡会氏)

 例年、12月には各医療機関に追加在庫が入るというが、気になる方は、今のうちに近所の病院に問い合わせてはいかがだろうか。

インフルエンザ予防接種「本当に打つべきか?」大検証

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