元AKB48の板野友美(31)がアニサキス食中毒を告白するなど、各地で食のトラブルが頻発している。
「板野はユーチューブの動画の撮影中に、激しい腹痛に襲われたようです。SNSで“出産より、ずっと痛かった”という述懐していますから、激痛だったんでしょう」(スポーツ紙記者)
アニサキスはイカやサバに寄生する線虫で、今年は例年よりも被害が多い。『宮元通りクリニック』院長の渡會敏之氏が、解説する。
「刺身や寿司を食べて、6~12時間後に、みぞおちや下腹に激痛が走る場合はアニサキスを疑ったほうがいいでしょう。すぐに内科医を診療してください」
また、高温多湿の夏場は、サルモネラ菌などによる食中毒菌も大増殖するという。そこで、夏の食中毒から身を守る方法を紹介したい。
「食中毒菌の多くは、2~6度以下の冷蔵庫内の温度では増殖しませんが、20度以上の室温で増殖が始まる。食材を買ったら、すぐに冷蔵庫に入れましょう」(管理栄養士)
冷蔵庫の温度を保つため、あまり開閉せず、食材を詰め込まないことも重要だ。
「夏は体力が低下して胃腸も弱まるため、免疫力が落ち、食中毒にもなりやすい。古くなった食材は、早め早めに捨てるのもポイントです」(前出の渡會氏)
食中毒とは無縁に思える食材が、原因になることも。
「サラダを食べて食中毒というケースも多いんです。肉を切った包丁で、そのまま野菜を切った場合、肉のサルモネラ菌がサラダ内で増殖するからです。調理するときは野菜を先に切る。肉を切った後は包丁を、しっかり洗うようにしましょう」(前出の管理栄養士)
そして気をつけたいのは、夜に作ったおかずを、台所に放置しないこと。
「この季節は一晩置くと、ウェルシュ菌などが大増殖。朝食時に、ちょっと温めたぐらいでは食中毒の原因菌が死滅しないことが多いので、カレーや、みそ汁は冷凍保存しましょう」(前同)
最後に気をつけたいのは、外食時だ。口に入れて少しでもおかしいと思ったら、食事を中止したい。
「実は食中毒の発生場所は、家庭が15 %前後で飲食店が50%と、外食時が圧倒的に多いんです。もったいなくても、怪しければ残す勇気を持ちましょう」(同)
場合によっては命を奪われる食中毒。ご用心を。