■中居のレギュラー番組の多くが風前の灯火

 お昼の時間帯が完全崩壊している状況にあるフジテレビが、国民的グループ・SMAPのリーダーだった中居やナインティナインのような大物をMCに迎えた帯番組を立ち上げることはできるのだろうか。

「『ポップUP!』を終了させ、新たにバラエティ番組を作るといっても、制作費がない状況は全く変わっていないわけです。今のフジがMCに払えるとしたら、それこそ坂上さんの半分、1本60万円ほどになってくるのではないでしょうか。そう考えると、コンビのナインティナインは厳しそう。

 ただ、中居さんは可能性があるのかもしれません。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)をはじめ、中居さんのレギュラー番組の多くが今、大苦戦を強いられていますからね」(前出の制作会社関係者)

 2001年10月に『中居正広の金曜日のスマたちへ』のタイトルでスタートした『金スマ』は、中居にとって“一丁目一番地”とも言える番組だ。かつて、同番組は20%近い世帯視聴率を取る超人気番組だった。ところが、ここ最近は世帯視聴率は6%前後、テレビ各局が重視している13~49歳のコア視聴率は2%前半という数字が続いている。

 冠番組『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS系)も3月に終了したほか、『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)も、テレビマンの間では「危ないのでは」とたびたび話されているようだ。

■坂上忍の半分のギャラは?

 前出の制作会社関係者が続ける。

「中居さんのレギュラー番組で安定しているのは『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)ぐらいなんです。ただ、中居さんは番組プロデューサーと良い関係を築いていて、マネージャーなどは通さずに直接やりとりするといいますし、現場に叙々苑弁当などの高級弁当を差し入れるなど、若手スタッフへのケアも忘れない。

 TBSとすれば、『金スマ』は数字的にはすぐにでも終わらせたい番組でしょうが、スタッフから慕われていることが大きく、“中居さんの番組だから”と首の皮一枚つながっているというような状況。中居さん自身も、苦しい立場にあることは理解しているでしょう」

 8月18日に50歳を迎えたこともあり、今後の身の振り方についても思うところがあるはずだ。

「そんな中居さんにしてみれば、帯番組のMCの話は、渡りに船といったところかもしれません。ジャニーズ事務所在籍時では難しかったでしょうが、今や独立して個人事務所の社長ですからね。ギャラ交渉にも乗ってきてくれる可能性も高い。坂上さんの半分ほどのギャラで首をタテに振ってくれる――ということもあるかもしれません」(前同)

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