■東野幸治は「不祥事芸人再生工場」

 芸能界の仕事から離れている期間、渡部は豊富なグルメ知識を活かしてイベントのプロデュースや町おこしプロジェクトなどに携わったり、企業からの依頼でコミュニケーションに関する講演を行なったりもしているという。

「プライベートから新しい仕事のことまで、活動再開後、渡部さんがここまで自分自身のことを話すというのはなかったこと。『行列』で長年共演していた東野さんとの対談だからこそ、ここまで語ってくれたんでしょうね。

 何より、東野さん“上げて下げてしゃべらせる”というトーク術が凄まじいんです。渡部さんがやったことはとにかく酷いことでしたから、いまだに嫌悪感を持つ人は少なくありません。

 ただ、今回の対談の読後感としては渡部さんに好印象を持ってしまう。そういった意味で、東野さんは完璧な“不祥事芸人再生工場”と呼べる存在になりましたよね」(前出のワイドショー関係者)

■お蔵入りの『笑ってはいけない』で共演

 これまで多くの不祥事を起こした芸能人が、大みそか特番『絶対に笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)に出演して復活を果たしてきた。

 渡部も2020年大みそかの『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』の収録に参加こそしたものの、週刊誌やスポーツ紙に事前に出演することがすっぱ抜かれ、出演パートはお蔵入りになってしまった。

「昨年3月の『FRIDAY』(講談社)に渡部さん出演部分の台本が掲載され、フットボールアワー後藤輝基さん(48)と東野さんも、この部分に出演していたことが明らかになりました。

 本来であれば、『笑ってはいけない』で渡部さんは禊を済ませ、復帰するはずだった。しかし、それが叶うことはなかった。つまり、今回の対談は東野さんにしてみても2年越しの救済計画が実現したとも言えるのかもしれません。

 たしかに芸能界のトップに君臨するダウンタウンさんと共演すれば、お墨付きを得た雰囲気になり、復帰はしやすいくなるでしょう。ただ、『笑ってはいけない』はコロナ禍で収録が難しくなり、昨年はなかったし今年も放送がないと報じられています。そんななか、今回の東野さんとの対談というやり方が、今の渡部さんにとってはベストな復帰の道だとも考えられます」(前同)

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