■東京制作朝ドラのほうがオーディションが少ない

 瀧本美織(31)主演の2010年後期作品『てっぱん』、尾野真千子(40)主演の11年後期作品『カーネーション』、夏菜(33)主演の12年後期作品『純と愛』、のん(29)主演で13年度前期作品の『あまちゃん』、葵わかな(24)主演の17年度後期作品『わろてんか』、永野芽郁(23)主演の2018年度前期作品『半分、青い。』は、オーディションでヒロインが選出された。

 2020年度前期作品『エール』では主演の窪田正孝(34)はオファーで決定し、二階堂ふみ(28)がオーディションで選出された。2021年度後期作品『カムカムエヴリバディ』では、深津絵里(49)はオファーでヒロインが決定し、上白石萌音、川栄李奈がオーディションで選ばれている。

「2010年度以降で、オーディションが実施されたAK制作の朝ドラは『あまちゃん』と『半分、青い。』と『エール』の3作品。他は全てBK制作ですから、傾向として大阪のBK制作朝ドラにオーディションヒロインが多いということはありますね。

 最近は変わってきましたが、AK制作の朝ドラは“華やか”で、BK制作の朝ドラは“地味”という風潮も以前はありました。BK制作の朝ドラは、華やかなAK作品たちの“谷間”扱いされていたこともあります。その最たる例が、2006年度前期作品で宮崎あおいさん(36)主演の『純情きらり』と、同年後期作品で藤山直美さん(63)主演の『芋たこなんきん』のヒロイン発表会見ですね」

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