■楽屋で“お願い”を聞いた「ツヨシ」は……

 小説では「ソウギョウケ」のトップの1人で、超巨大プロダクションを作り上げてきた女性から台本に猛烈なダメ出しがあったと綴られている。A4の用紙に綴られた“ダメ出し”、そして、そこには、生放送の中で“メンバーが絶対に言うべき言葉”が綴られていたという。

 鈴木氏やプロデューサー、演出はこれを受け、5人で説明するはずの放送が、1対4の放送になってしまうと危惧。しかし、事務所のトップからの指示ということで従う必要がある。そこで鈴木氏とプロデューサー、そして演出が頼ったのが「ツヨシ」だった。3人は彼の楽屋へ向かい、彼らの“お願い”を聞いたときの「ツヨシ」のリアクションは――。

 2016年1月18日、草なぎは生放送で「みなさんの言葉で気づいたこともたくさんありました。本当に感謝してます。今回、ジャニー(喜多川)さんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、いま僕らはここに立ててます。5人でここに集まれたこと、安心しています」とコメントした――。

■それぞれにあった“正義”

 前出のワイドショー関係者が続ける。

「これはつまり、草なぎさんが状況を受け止めてくれ、自らが犠牲になってメリー氏からの言葉を言ったということですよね……。

 ただ、これで4人と木村さんの考えが相反していることも明らかになってしまった。4人には4人の、木村さんには木村さんの考えがあり、悩みに悩んだ末にあの生放送にこぎ着けたわけで、どちらにも“正義”がある。

 しかし、この一件で世間から、木村さんがSMAP解散の“戦犯”に認定されてしまったわけです。約2500日前のあの日、5人のメンバーの胸の内にはただならぬ想いがあったはずです。ただ、今回の“小説”は、“生公開処刑”の裏側ではメンバーだけではなく、鈴木氏をはじめとする関係者にもとんでもない葛藤、逡巡があったということが分かるものですね……」

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