■注目のBEST2は!

 そして第2位に選ばれたのがカツオのたたき(高知県)だ。高知ではスライスした生のタマネギとニンニクが薬味として出される。

「カツオは鉄分が豊富。暑さで急に汗をかくと、鉄分を失います。それが夏バテの原因の一つなので、カツオの鉄分で予防してください。また、タマネギやニンニクに含まれるアリシンが血行を改善し、活力増強につながります」(松田氏)

■第1位は焼き肉

 全国のスタミナ飯を抑え、第1位に輝いたのは焼き肉(東京都)だ。

「高級店から庶民的な店、食べ放題店から一人焼肉店など多様な業態の店が都内にはある。新大久保や東上野のコリアンタウンも魅力的ですし、全国のブランド和牛を提供する店もうまい。東京はまさに焼肉天国です。夏の間に食べ歩いてスタミナをつけましょう!」(前出のグルメ誌記者)

 そして、食べ合わせ次第で、さらなるプラス効果が期待できるという。

「副菜にキムチを食べましょう。辛み成分のカプサイシンが発汗を促し、その汗が蒸発することで体温が下がり、熱中症対策に。また、発汗するということは代謝が高まっている証拠。活力が湧き、夏バテ予防にる。実は“健康のために”と、サラダを頑張って食べるくらいなら、キムチをつまみながら焼き肉を楽しんだほうが効率的です」(松田氏)

 焼き肉とキムチの黄金コンビは、味だけでなく栄養的にも満点なのだ。

 日本全国には、さまざまな極上のスタミナ飯がある。ガッツリと食べて、梅雨バテを解消し、ギンギンな夏を過ごそう!

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