石橋貴明はYouTuber木梨憲武は連ドラ主演&自伝発売で逆襲も「とんねるずはなぜテレビから消えたのか」の画像
とんねるず

 お笑いコンビ『とんねるず』の木梨憲武(61)が初の自伝『みなさんのおかげです 木梨憲武自伝』(小学館)を刊行し、話題となっている。

■『春になったら』でも奈緒とW主演

「2200円と、なかなかの値段ですが、発売1日で重版がかかったそうです。近年の木梨は絵の個展や音楽フェスを開催して、お笑いからは距離を置いている。現在、放送中のドラマ『春になったら』(フジテレビ系)でも、奈緒とW主演を務めています」(テレビ局関係者)

 一方、相方の石橋貴明(62)は、2020年開設のユーチューブチャンネル『貴ちゃんねるず』をベースに活動。2人とも、地上波のレギュラーバラエティは0本の状態が続いている。

■合計視聴率60%

「90年代は、とんねるずの時代でした。『ねるとん紅鯨団』『とんねるずのみなさんのおかげです』(ともにフジテレビ系)、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)という3つの冠番組でバラエティ視聴率ランキングを独占。『ナイツ』塙宣之のユーチューブに出演した石橋いわく、“合計視聴率60%は取ってた”。文字通りテレビの王様でした」(前同)

 木梨は前述の自伝で、当時をこう振り返っている。

《先輩芸人たちが同じ新幹線の普通車で移動する中、グリーン車に乗せてもらい、飛行機はファーストクラスが当たり前だった。超音速旅客機・コンコルドをチャーターしてもらって、ニューヨークからロンドンまで移動したこともあった》

 しかし、00年代以降、徐々にその勢いを失う。

■ダウンタウンが天下を

「01年に『生ダラ』が終わり、人気に陰りが出る一方で、同じ“お笑い第3世代”の『ダウンタウン』がテレビ界で天下を獲った。

 バラエティ全体が吉本色に染まる中、最後の砦だった『みなさんのおかげでした』も18年に終了。約30年続いたフジ木曜9時枠に、とんねるずは別れを告げました」(番組制作会社幹部)

 なぜ、かつての超人気コンビはテレビから“消えた”のか。大衆芸能史の研究家で江戸川大学教授の西条昇氏は、こう分析する。

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