■麻生太郎副総裁がバックに

 党内では、容姿を揶揄したはずの麻生氏が、バックについているという。

「麻生氏のあの発言も、上川氏の外交手腕を評価する中で出たものです。五十数人の麻生派(志公会)の支持を受けられますし、他にも“二人羽織”で操りたいオジサン政治家はいるでしょう。党内事情に限れば、高市さんより有利かもしれません」(安積氏)

■背後に森喜朗

 党内の権力者である茂木敏充幹事長に予告なく派閥を飛び出した、小渕優子選対委員長(50)はどうか。

「小渕氏に続いて、“参院のドン”と呼ばれた故・青木幹雄氏の長男の一彦参院議員ら8人が茂木派を退会し、派閥は解散しました。青木氏らは、小渕氏を総理にすることを目指して、春にも政策集団を結成する見込みです」(永田町関係者)

■財務省の影

 小渕氏の背後には、小渕氏の父である故・恵三元総理と関係の深かった、森喜朗元総理がいるといわれるが、さらには、「バックには財務省の影もチラつきます。積極財政を掲げる高市さんが政権を獲ることだけは避けたい財務省は、昨年春に『日本社会と民主主義の持続可能性を考える超党派会議』の立ち上げを支援し、その筆頭世話人に小渕氏を抜擢しています」(前同)

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