オジサンと仲良くなれますよ
――一時、"汚ギャル"とか"ヤマンバギャル"とかが、クローズアップされたからかもしれません。
安西 そういうイメージが強いから、ある時期になると、ギャルだと思われたくなくて、皆、ギャルを卒業していっちゃうんですよね。
――社会人になったり、結婚したりっていうのがきっかけでしょうね。
安西 でも、そういう女性も、見た目が、いわゆるギャルじゃなくなったとしても、心の中はギャルのままでいいと思うんですよ。
――どういうこと?
安西 たとえば、私は、テレビの週間天気予報を見ながら、1週間のファッションのコーディネイトを考えるのが、楽しくて大好きなんですよ。やっていること自体は、けっこう地味でおカネもかからないんですけど(笑)、そうやって自分ができる中でファッションを楽しむことって絶対にできますよ。
――そういう心があれば、年齢やスタイルがどうかということと関係なく、ギャルなわけですね。
安西 そう思っていたほうが、絶対楽しいと思います。この間、松田聖子さんのライブにお邪魔したときも、そう思って感動しましたよ。
――と言いますと?
安西 聖子さんて、今もフリフリでかわいい衣装を着て、昔と同じ歌声を聞かせてくれるんですよ。
――ずっと"アイドル松田聖子"というものを追究されているんですね。
安西 そうなんです。すごく努力もされていると思いますし、一本貫いている芯があって、本当に格好いいなって。
――では、聖子さんもギャルだと。
安西 聖子さんに、軽々しくギャルなんて言えませんけど、私も、あんなふうになれたらいいなと、とても思いました。
――他に、安西さんの思う"ギャル"に近い精神を感じる芸能人って誰でしょうね?
安西 誰だろう……きっと自分のスタイルを持っていて、ブレない人でしょうね。黒柳徹子さんとかも、そういう意味では近いのかもしれないし。
――ス、スゴい名前が出ましたね。
安西 すみません!
――でも、少しわかるような気がしてきました。そういう意味でのギャルなら、オジサンも理解ができますよ。
安西 だから、世間のギャルのイメージを変えていきたいんですよ。それが今後の大きな目的の一つですね。
――でも、本当はオジサンたちも"いわゆるギャル"が好きなんですよ。
安西 そうなんですか?
――だって、若くてかわいくて楽しそうじゃないですか。でも、オジサンになると、クサいとかキモいとか言われるんじゃないかと思って、好きとは言いづらい。本音を言えば、仲良くしたいんですけど。
安西 そっか、だからキャバクラがあんなに人気があるんですね。
――確かにそうだ(笑)。お金がかかるけど、ギャルとお話ができるし、恋愛ごっこが楽しめますからね。
安西 でも、楽しくお話ができるオジサンなら、ギャルもきっと好きですよ。
――本当に?
安西 私は立ち食いソバも好きだし、最近は一人で焼肉を食べに行くこともあるんですけど、お店のオジサンや、楽しく飲んでいるサラリーマンの皆さんと、すぐ仲良くなっちゃうんです。昔から、そういう子って、けっこういましたよ。