40代に入ると、増えてくるのが頭髪の悩み。体質やストレスなど、薄毛の原因は人それぞれだが、早めに対処すればリカバーすることも可能なのだ。“ハゲてきたかも……”などと、ただ1人で悩んでいても何も解決しない。今日からだってできることはある。日刊大衆は、総力をあげて「男の増毛」を応援する!!

世の中には、育毛に関する情報が洪水のように溢れ返っている。

まことしやかに囁かれる「育毛・養毛情報」のなかには、実はまったく根拠がなかったり、逆に育毛を妨げているものもある。健全な育毛を目指す我々としては、そんなエセ情報、見逃してはおけない。今回は我々を翻弄?する、育毛都市伝説の一部を検証してみた。

検証1「長髪は重力で倒れる。ゆえに24時間常に毛根は横向きの力で引っ張られるので、ハゲやすい!?」

もっともらしいが、冷静に考えてみよう。ほとんど重さの無い髪の毛が重力で引っ張られるより、普通の風に煽られるほうが引っ張りの力は強いだろう。そんな力でハゲるほど毛根がヤワなら、台風の日に出勤した我々は会社に着く頃にはハゲ散らかしていることだろう。

検証2「夜の9時ジャストに髪の毛を引っ張ると伸びる速さが速くなる!?」

午前0時の人形のごとく、9時以降髪の毛が伸びる?という、怪談めいたトンデモ説。コレ、数年前某バラエティ番組で紹介された方法らしい。番組によれば、夜の10時~夜中の2時までが、毛根細胞が活性化する時間帯なのだという。その前に髪を引っ張っておけば、髪はその引っ張った状態のまま成長するのだという。だが、実践した同胞に聞くと、口を揃えて「引っ張ったら抜けた」と怒りを露にする。考えてみれば、元々あきらめが早い我々の毛根のこと。無理な力を掛ければ頭皮とすぐバイバイするに決まっている。今ある髪は伸びるかもしれないが、それ以上に抜け毛がハンパないという……。「髪の毛増やしたいのに自分で引っこ抜いてどうすんだ」って、まあごもっともな話だ(笑)。

検証3「ワカメを食べ続けると髪の毛がフサフサになる!?」

なんとなく海藻類がよいという話は聞くが、海藻には各種ミネラル、食物繊維などが含まれてはいるものの、髪の毛の主要分であるタンパク質は含まれていない。では何がいいのかというと、海藻にはヨードというものが豊富に含まれており、これがタンパク質を作る補助をして、結果髪の毛の発育を助けるのだ。ただ、ヨードは体のタンパク質全般に作用する。特別に髪の毛のみに作用するわけではないのだ。つまり、ヨードはあってもタンパク質が無いと髪はできないので、同時に肉などを十分に取らないと意味がない。大量のワカメ、それと肉。効果がないわけではないが、やりすぎると髪以前に別の病気になってしまいそうだ……。

検証4「ヘルメットや帽子をかぶるとハゲる!?」

これは実は全く根拠がないことがわかっている。仮にそうだとすれば、年がら年中帽子をかぶっている警官などは定年までに全員ハゲ散らかしていることだろう。ただ単に、ハゲを隠すために帽子をかぶっている我らの同胞を見て、帽子→ハゲるといる説が浮上したに過ぎないのだ。それもそれで悲しいが。

検証5「ハゲを促進するので自慰は厳禁!?」

オナニーすると男性ホルモンが増加し、ハゲる速度が飛躍的に増すという。我々薄毛人はひとときの安らぎさえ許されないのか……。
と、これもまた全く根拠のない俗説。抜け毛は男性ホルモンがある「酵素」と結びつくことが原因な上、オナニーなどで増えた男性ホルモンは血液中にすぐ吸収されてしまうというのだ。抜け毛に恐怖しつつオナニーしていた同胞諸君。これからは何もおびえることはない。存分にヤレる!…とまあそれもそれで悲しいが。

検証6「父親がハゲなら自分もハゲる!?」

近親者のなかで、薄毛の人がいる場合は自分もその遺伝子を受け継いでいると考えていい。だが、親父の禿げ上がった後姿を見て「ああ、俺もいずれは…」と絶望するのは早い。実は遺伝するのは薄毛自体ではなく、「薄毛になりやすい体質」なのである。さまざまなケアを心がけることで、親父の後を追うことが無くなる可能性があるのだ。もし今、「ヤバそう」と感じている人がいれば、早めのケアが効果的なのはいうまでもない。


…というわけで、巷に流布する育毛・養毛情報は、だいたい「伝説」であることが分かった。つまり、健全な育毛には、健全な情報が欠かせない、ということだ。次回は、今回の反省?をふまえ、育毛にきちんと効果のある「成分」や「療法」に焦点をあててみたい。

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