目立つところで活動したい!

――ということは、大森さんも生き急いできたんでしょうか?

大森 ずっと"いっぱいいっぱい"で生きてきましたね。特に10代後半から20代前半の頃、同年代の女の子たちが、すごくたくさんデビューしていったんですよ。その頃は焦りもしました。でも、ちょうど業界的にCDの売上げが落ちている時期だったので、じっくり育ててもらえずに、乱発されている感じがあったんですよね。だから今思うと、あの頃デビューしなくてよかったなとは思います。

――やはり、大森さんの中にこの数年でたまってきたものは大きかったのでしょうか?

大森 そうですね。当時の自分の音楽は中途半端だったんですよね。本質的なところまでたどり着いていなかった感じがするんです。やっぱり、メジャーデビューするっていうことは、本質的なものを出しつつ、かつ、多くの人に理解できるようなものにしなくてはいけないので。それができるようになってからデビューすることになって、よかったなとは思います。やっぱり、目立つところでやりたいという思いはあるんですよね。

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