先週末、私は福岡にいた。出演しているラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ系)のライブのためである。
タイトルは「2015 ジャパンツアー 福岡公演」。当日はサザンオールスターズもヤフオクドームでライブ。完全に興行戦争!(もちろん勝手に言っています)。

入場曲で「勝手にシンドバッド」を流すと満員の客席はすぐに盛り上がってくれた。東京以上のノリ。「来年も福岡で!」と言うと大きな拍手をもらえた。

持論ですが、興行が成功したらその日付けを大事にしたほうがいい。翌年も同じ時期にやったほうがいい。自分が客の立場だとしたら、「今年もそろそろあの時期か」と季節の風物詩として楽しみにするに違いないからだ。心のカレンダー。それはプロレス観戦で教えてもらった。

その意味で言っても新日本プロレス7月5日の大阪城ホール大会は大成功だったのではないか。「日付け」がくっきりとファンの心に刻まれたと思う。

「21年ぶり開催の大阪城ホール、超満員札止め!」と感慨に浸るのもいいけど、もっとこれからの話をしよう。「7月の大阪城ホール」という大きな暦が加わったことで、観る側の句読点がひとつ増えた。これは大きい。

1月4日の東京ドーム大会翌日から新たな風景が始まり、春の「NEW JAPAN CUP」が続く。そこで彩られ、練られたいくつかのカードを7月にぶつける。上半期総決算である。8月の「G1クライマックス」前にこういう大きな大会ができたことは観客からすればとても見やすい。「いろいろあったけど上半期も終わった。さぁG1だ!」という気持ちになれる。
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