「うつ」にはカレー! ターメリックが病状の改善に効果的なことが判明の画像
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カレーが健康に良いと注目されているのをご存知ですか。そのヒミツは、カレーに使われる多くのスパイスによるもので、刺激的な味や香りの成分には食欲・消化促進のほか、免疫力アップに美肌効果などなど、様々な健康パワーがあることがわかってきています。疲れているときこそ、食べたいのがカレーなのですが、最近、体だけでなく「心の疲れ」にも効果を発揮することが明らかになりました。なんとカレーはうつ病にも効くというのです。

ニューヨーク市立大学の調査研究で、カレーのスパイス・ターメリックに含まれる「クルクミン」が、悪い思い出を消す作用があるらしいということわかりました。研究チームはまず、特定の音を聞いたときに怖がるように訓練したラットを用意。その後、同じ音を聴かせると、通常の餌を食べたラットは恐怖で凍りついたものの、クルクミンが豊富な餌を食べたラットは、何ともなかったのだそうなのです。この結果から、食事でクルクミンを摂取すると怖い負の記憶、つまりトラウマの再固定が防ぐことができるのではないかと分析。アルツハイマーやうつ病、不安、心的外傷後ストレス障害(PTSD)にも効果が期待できるとしています。

ここで話題になっているクルクミンは、ターメリックに含まれる黄色の色素成分のこと。ターメリックはその鮮やかな黄金色が太陽の光と同じであることから、インドでは古代から神聖な植物としていろいろな儀式に使われてきました。強壮、抗菌、抗炎症、抗酸化等の幅広い薬効を持ち、東洋の伝統医学・アーユルヴェーダでは「最高の薬草」と呼ばれるほどです。たとえばインドでは子供が軽いケガをすると、お母さんが「ターメリックでも塗っておきなさい」と言うんだとか。日本のウコンは、このターメリックの仲間で、たくあんやウィンナーソーセージの天然着色料として利用されています。肝機能改善の民間薬として、二日酔いにウコンを飲む人も多いですよね。

日本人は一人あたり年78回カレーを食べているという調査結果もあるほど、いまや国民食となったカレー。こんなに日本人がカレー好きになったのも、ストレスを溜めやすい国民性からかもしれませんね。やっぱりカレー、侮れません!

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