現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第14回 「パチプロの24時間……打つより大切なこととは!?」
長いハマリを抜けようやく大当たり。先にトイレを済ませて「よーし、爆裂させてやる」と意気込んで席に戻ると見知らぬ人がわしの台に座ってる。しかも勝手に右打ちしてる! 鬼の形相で駆け寄ると隣の台と勘違いしていただけだった……常にポンコツ全開パチプロのアンドレです。
パチプロってどのくらいいるのか、以前に数えてみたことがあります。地方によって差があると思いますが、わしの住む名古屋で「客300人に1人」ぐらいの割合です。サラリーマン兼業のセミプロを含めるともっといるでしょう。多いか少ないかはさておき、実はあなたの隣に座っているかもしれません。そんなパチプロがどんな日常を送っているのかを明かしてみたいと思います。
パチプロの朝は、24時間の中でもかなり重要な時間帯です。狙い台を取れるかどうかで、その日の勝ち負けが決まってしまうと言っても過言ではありません。とはいえ、昔のようなモーニング営業もありませんし、繁盛店では抽選入場方式だったりしますので、開店時間ギリギリに到着するプロが多いです。
わしのようにピンで行動するプロは「必死感」を出さないよう、開店数分後にフラリと入店することも。パチプロだと見抜かれてしまうと不利にはなっても、有利にはならないからです。ただし、明らかに大勝ちできそうなブン回り台を狙う時だけは、背に腹は変えられないので、何時間でも並びます。最近はそんなチャンスも激減してますけどのう。
ちなみに、攻める店は前夜までに決めておきます。当日朝まで迷ってしまった時はおおむね勝率もテンションも下がる傾向に……。
朝飯はキッチリ食います。その日の展開次第で、昼飯を食う時間が取れるかどうかわからないからです。ベテランになればなるほど自己管理が徹底しているので、朝昼晩と決まった時間に摂る傾向があります。ちなみにわしの若い頃は朝昼抜きで閉店前まで粘り倒し、就寝前にドカ喰い……そんなパターンでした。するとたった3年で50キロだった体重があっという間に倍増、それから20年以上経った今も100キロ近いままです(汗)。
さて店が開けば、台に座って打つことになりますが、パチプロが打っている時、常に考えているのは「非情なほど勝ちに徹する」そして「プロである正体を悟られないよう努める」の2点です。前者は必ず勝って帰るため、後者は長くパチプロを続けるため、なのですが、実は矛盾するテーマなのでどちらに比重を置くかはプロによって千差万別です。
ただ、どちらに比重を置いていたとしても、パチプロは「勝つための研究」を怠りません。ほとんどのプロは、稼げる見込み額の算出、そしてそれらと実戦結果との比較検証など、多くのデータ計算作業をこなします。以前は帰宅してからパソコンで作業していましたが、今はスマホアプリでできてしまうので実戦中に済ませています。便利な世の中になりました。
パチプロといえば、「パチンコを打って稼ぐ人」というイメージでしょうが、実はホールにいる時間よりも大切なことがあります。
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