そうですね、ひとつだけ藤田菜七子騎手に伝えることがあるとすれば、今、自分の置かれている立場を理解し、自覚してほしいということでしょうか。本人は、“かわいい”と言われることに照れがあるようですが、馬とむくつけき男たちの世界で、それは彼女にしかない大きな武器です。

 いつまでこのフィーバーが続くのか。初勝利を挙げるまでなのか、それとも、このままずっと続くのか。それは彼女次第です。勝負は勝負。でも、レースが終われば仲間です。一緒に競馬を盛り上げましょう!

 今週末、19、20、21日は3日連続の変則競馬。20日は、中山でGⅡ「スプリングS」。21日も同じく中山で、GⅢ「フラワーC」に参戦します。騎乗馬は、「スプリングS」がドレッドノータス、「フラワーC」がラルク。前走、GⅢ「京都2歳S」を制したドレッドノータスは、ここでどんな走りを見せてくれるのか、僕自身も楽しみにしています。とてつもなくレベルが高い今年の3歳牡馬に対抗できる力を秘めているのかどうか……今回が試金石になりそうです。

 藤田菜七子騎手とまた同じレースに出走したとき、もし負けでもしたら、「武豊が負けた」と大見出しで書かれそうなので(苦笑)、そうならないように気を引き締めて頑張ります。

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