「いつも、その才能には驚かされるばかり。新人のほぼ全員が一音一音発声を直される中、彼一人、不得意な音がなく、アーティキュレーション(滑舌や歯切れ)も完璧。正確に情報を伝える“道案内”という研修でも、彼だけが見事にこなしていたことを、よく覚えています」(前同)

 実は、吉田院長が5年でNHKを退職し、医療の道へと進んだのは、武田アナに圧倒的な力量を見せつけられて、「これは勝てない」と確信したことがきっかけだったという。

「紅白で披露した『PPAP』も、昔を知る我々は、ああいったパフォーマンスにおいても十分な才能を持っていることを知っていました。ただ、あれを堂々とこなす度胸には、改めて驚かされました。まだまだ、皆さんが知らない魅力をたくさん持っている、素晴らしいアナウンサーですよ」(同)

 硬軟自在の武田アナと同様、“ポスト宮根”へと猛チャージをカマすのは、テレビ朝日の富川悠太アナ(40)。前任の古舘伊知郎から『報道ステーション』を引き継いだエースとして、存在感を増している。

「『報ステ』の新キャスターには、それこそ宮根や羽鳥、橋下徹・前大阪市長の名前までが取り沙汰されました。蓋を開けると局アナの富川アナだったため、視聴者離れが心配されましたが、すぐに古舘時代と同水準の視聴率まで回復。これはスゴいことです。明るくフレッシュな印象の富川アナですが、報道番組のリポーターとしての経験も豊富。政局や事件の勘どころを心得たコメントには、安定感がありますよね」(制作会社スタッフ) 結果として、超大物の古舘をも食ってしまったのだ。宮根も戦々恐々!?

 一方、「独立」の話題になると必ず名前が挙がるのが、『ZIP!』他を担当する、日本テレビの桝太一アナ(35)だろう。

「昨年12月に発表されたオリコン『好きな男性アナウンサーランキング』で、5連覇を果たして殿堂入りしています。真面目で不器用で、いつも一生懸命な姿に、特に主婦からの人気が絶大です。最近は恐妻家や運動オンチというイメージも定着し、より親しみやすくなってきました」(夕刊紙記者)

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