テンモースは、まだ子どもっぽさがありますが、スピードがあり、また一頭、楽しみな馬が出てきたなという感じ。もう一頭のダンスディレクターに関しては、前半は後方待機、4コーナーでうまく内をさばいて、ラストは外から――道中、ムダな動きさえしなければ最後は弾けてくれるはずという、ほぼ100%、思い描いていた通りの競馬で勝つことができました。脚をなくした先行馬が、どこから下がり始め、どこで馬一頭分の隙間ができるのか? すべて見えていたような気がします。

 ここが開くと思ったときには、もう飛び込んでいる。時間にしたらゼロコンマ何秒の世界です。後は、そこに飛び込む勇気と覚悟があるかどうか。一瞬でも躊躇したら勝負には勝てません。勢いで勝てるほど競馬は甘くはありませんが、でも、この勢いは大切にしたい。なんとかうまく、今週末につなげたいと思っています。

 今週のメインは、春のクラシックを占う大事なレースG3「共同通信杯」。パートナーはエアウィンザー。父キングカメハメハ、母エアメサイア。エアスピネルの全弟です。

 成績は3戦して、1勝、2着2回。もっと走れるはずだし、走ってくれなきゃ困る07年の期待馬です。どうやって彼の本気を引き出すか。考えるのは、その一点です。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2