■藤ヶ谷にとって勝負の一作

『華麗なる一族』は1970年3月から1972年10月まで『週刊新潮』(新潮社)に連載された、故・山崎豊子さんの小説が原作。

 1974年に故・山村聰さんの主演、2007年には木村拓哉(47)の主演、大ヒット作『半沢直樹』や『陸王』(いずれもTBS系)を手掛けた福澤克雄氏(56)の演出でドラマが制作されており、今回で3度目のテレビドラマ化となる。

「2007年にTBSで放送されたときには、最終回で視聴率が30%を超えるヒットを記録しました。このときは、木村さんが万俵大介の長男・鉄平役、次男の銀平役に山本耕史さん(43)が配役されています。

 2021年版の主要キャストの年齢から考えて、作品の要である鉄平と銀平の役には向井さんと藤ヶ谷さんがセッティングされる可能性が高いでしょう。もしこの役を藤ヶ谷さんが演じるとしたら、役者として飛躍するチャンスですし、勝負の一作となるかもしれません」(前出の制作会社関係者)

 藤ヶ谷は役者として、小栗旬(37)主演の『信長協奏曲』(フジテレビ系)、自ら主演を務め映画も公開された『仮面ティーチャー』(日本テレビ系)など多くのドラマ作品に出演し、近年は、演技の評価も高まってきているという。

「藤ヶ谷さんの出演作の中でも、双子ながら性格が丸で違う2役を1人で熱演した『ミラー・ツインズ』(WOWOW)、忘れられない過去を持ち、特定の時期を迎えると声が出なくなる家具職人を演じた『やめるときも、すこやかなるときも』(日本テレビ系)での演技の評価が高いといいます。藤ヶ谷さんは、ジャニーズタレントらしい華がありながら、どこか寂しげな感じがあり、何か裏がある人物を演じさせると、抜群に良いと評判ですね」(民放キー局関係者)

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