■痛烈批判で“クビ”!? 岸博幸氏が政権入りのワケ

 政権批判を繰り返していた岸氏だが、今度は内閣の参与になるとはどういうことか。

「これはけっこうシンプルで、岸氏は安倍晋三元首相(66)とは険悪な関係にありますが、菅首相とは良好な関係にあるそうです。菅氏は安倍政権では官房長官を務めていましたが、そこは関係ないということでしょう。

 ただ、岸氏が『バイキング』で痛烈に政権を批判した際は、政権サイドからフジの上層部に対して、“バランスの欠いた放送なのではないか”という怒りのクレームがあったといいますね」(前出の夕刊紙記者)

 2020年9月、『バイキング』が『バイキングMORE』にリニューアルするにあたり、岸氏と元宮崎県知事の東国原英夫氏(63)が番組から降板している。

「東国原氏も、岸氏と同じように安倍政権を批判しまくっていましたからね。フジテレビも政治部で政権や自民党とつき合いがあります。またフジのトップ・日枝久氏(83)は、いまだに政権にも強い影響力を持つドンですからね。さすがに“バランスの欠いた放送はマズい”となり、岸氏と東国原氏は番組から降板してもらうことになったと言われていますね。

 東国原氏は昨年9月25日、自身のツイッターでその日が最後の『バイキング』出演になると明かし、さらに“大人の事情があるようです(笑)。坂上さん始め数々の共演の方々やスタッフの方々にはこれまで大変お世話になりました。心より感謝を申し上げたいと思います”と綴っていました。この“大人の事情”は、安倍政権を厳しく糾弾したことによって、フジ上層部を通じてかかった政権サイドからの“圧力”だと見られています。岸氏の降板も同様のものでしょう」(前同)

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