■パチンコが仕事に生きたケースも

 創作活動に影響を与えているわけで、鬼束とパチンコは切っても切れない関係のようだが、彼女にかぎらずパチンコへの愛を語るタレントは多い。

 昨年の『M-1グランプリ2020』のファイナリストになり、大ブレイクを果たした錦鯉にいたっては、大舞台で披露したネタが「パチンコ台CRまさのり」だったことは記憶に新しい。

「ボケの長谷川雅紀(50)は、お笑いで売れない時代、牛丼屋のアルバイトで月収25万円とそれなりに稼げていたのに、夜勤明けにそのまま寝ないでパチンコ屋に行って閉店近くまで遊んでいたといいます。自著『くすぶり中年の逆襲』(新潮社)によると、元相方が帰省中に彼の口座から40万円を引き出し、全部溶かしてしまったこともあったそうです」(専門誌記者)

 今年1月18日の『日刊ゲンダイ』のインタビューによると「パチスロに入り浸りでバイト先の人や消費者金融からも借金して、40歳ぐらいの時には2、3社合わせて100万円くらい借金」してしまった結果、自己破産。現在は、そこまでパチンコにハマっているわけではないという。

 同じお笑い芸人で賞レースで輝いた人物としては、今年『キングオブコント2021』で優勝した空気階段のボケ担当、鈴木もぐら(34)もパチンカーとして知られている。

「18年のWEBメディア『GJ』のインタビューによると、まずパチンコ『フィーバ-フイーン』を始めた遊んだ際にビギナーズラックが発動してしまい、その後“沖スロ”というジャンルのパチスロにハマり、どっぷりになったといいます。

 こちらも趣味が仕事に生きた最近のエピソードとしては、『有吉の壁』(日本テレビ系)で見せた映画『サマーウォーズ』の名場面をネタにしたアフレコ大喜利芸がありますね」(前同)

 本来、アフレコ大喜利は映像のキャラになりきり演技をするのだが、もぐらは発想が違っていた。アニメ映像の動きをパチスロの確定演出に見立てて、

「背中叩かれたら発展するんですよ。だけど……おぉっ! キタキタキタ! 発展発展発展!」「ノートほとんど青い、赤かったら結構アツい50パー……赤い! 服も赤い!」

「このあと赤ちゃん抱っこしてたら(当選確率が)90パー超える!」「10人以上いたら確変! うわああああ!」

 と、「アニメ原作のパチスロ演出あるある」を実況風に解説する、発想の勝利というべきテクニックを披露した。

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