北京五輪で２月８日、女子フリースタイルスキーの中国代表・アイリーン・グー（谷愛凌）選手（１８）が新種目のビッグエアで金メダルを獲得し、ＳＮＳが沸騰している。
アイリーン・グー選手は決勝３回のうち最終の演技（ラン）で大技の「１６２０」を成功させて見事な着地を決め、１８８,２５点で優勝をつかみ取った。
五輪サイトによると、アイリーン・グー選手は「私の人生で最高の瞬間、一番幸せな日だった。信じられない」とコメントしたという。
アイリーン・グー選手はアメリカ人の父と中国人の母を持ち、アメリカ・カリフォルニア州で生まれ育ち、２０１９年に１５歳のときにワールドカップで初優勝。同年、中国代表として競技に参加すると表明すると、中国では「雪上のプリンセス」と呼ばれる大注目の存在となった。
２６０万人のフォロワーを誇る中国版ツイッター・Ｗｅｉｂｏには、金メダル獲得からわずか３０分で９万件の祝福コメントが寄せられた。
また、アイリーン・グー選手関連のハッシュタグの閲覧回数が１時間で３億回を超えるなどアクセスが殺到し、Ｗｅｉｂｏ全体が一時ダウンする事態にまでなった。
アイリーン・グー選手は２月９日までに自身のインスタグラムを更新し、金メダルを首にかけて表彰台に立つ姿、２位と３位の選手と肩を組んで喜びを表す姿、金メダルを手に取り報道陣に見せる姿などをアップ。
フォロワーからは「チャンピオンはここにいる！」「本当に素晴らしい」「アメージング！」「あなたを誇りに思う」といった声のほか、「出身地がどこであれ、経歴が何であれ、素晴らしい選手です」といった声も上がっている。
アイリーン・グー選手は、８日の競技後の記者会見で何度か「今もアメリカ市民なのか？」という質問を受けたが、それには答えず、アメリカにいるときはアメリカ人、中国では中国人の気持ちだと述べていた。そのため、インスタにはこういったコメントも寄せられたようだ。
