■「運命かなって。自分じゃない何かに引き寄せられている力を感じて」

 さらに続けて、

《もうひとりの自分が俯瞰(ふかん)で自分を見ているとして、今の状況は"安定"で心地いいわけです。外に出たくない、守りに入っている自分がいる。そういうものを壊したいっていうジレンマはずっとあって、その最後のひと押しになったのが昨年出演した『にぶんのいち夫婦』と『推しの王子様』だったという感じです》

 と語っていた。 

「『推しの王子様』といえば、当初は深田恭子(39)が主演を務める予定だったのが適応障害と診断されたことで急きょ降板。突然の代役で比嘉が主演した作品ということで知られています。当時《いろいろ考えだすとキリがないので、もうやるっきゃない!の覚悟です》と意気込みをインスタグラムでつづっていました。

 比嘉にとって初となる“社長”でしたが、実になじんでいて、途中からは“深田を想定していたドラマ”というのも忘れるくらいに馴染んでいましたね」(制作会社関係者)

 ちなみに21年7月の『スポーツ報知』のインタビューでは、比嘉は『推しの王子様』を引き受けた理由として、

「こう言うとおこがましいんですけど『私で力になるんだったら、皆さんを助けたい』というか…。これだけたくさん、役者さんがいる中で自分の名前が挙がって、しかも私のスケジュールも『にぶんのいち夫婦』が撮了していたのも運命かなって。自分じゃない何かに引き寄せられている力を感じて『私がやるご縁だな』と思いました。で、『やらせてください』と事務所の社長にお願いしたら『よし頑張れ。ただ体調には気をつけろ』と、私の体を気づかってくれました」

 と話していた。

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