■ついに金メダルに輝いた高木美帆
スノーボード・ハーフパイプで、日本人初の金メダルに輝いたのが平野歩夢(23)だ。出身は新潟県村上市だが、小学生の頃に通っていた、福島県南会津町からも熱い声援が送られた。
「地元の建設会社の社長は、借金してハーフパイプ整備用の重機を購入し、練習の面倒を見ていたそうです」(JOC関係者)
女子スピードスケートの1500メートル、500メートル、団体追い抜きで3個の銀、100メートルで金を獲得したのが高木美帆(27)だ。
「10年のバンクーバー五輪から、姉の菜那さん(29)と切磋琢磨してきました。今大会、女子団体追い抜きでも一緒に走りましたが、決勝の最終盤で菜那さんが転倒し、日本は2位に。号泣する菜那さんを美帆さんが抱きしめたシーンは、印象的でした。その悔しさをバネに2月17日の1000メートルを五輪新で制したのは、彼女の心の強さでしたね」(前同)
■フィギュアスケート史上初の認定、4回転半
最後は、フィギュア男子シングルの羽生結弦(27)。3連覇が期待された“絶対王者”だが、今大会は4位と惜敗。前出の小林氏は、
「大会前からケガの影響も心配されていたので、大健闘でしょう。“クワッド(4回転半)アクセル”に挑戦し、転倒はしたものの、史上初の認定もされたのは見事です。次は、完璧に成功をさせて、チャンピオンに返り咲いてほしいですね」
次の冬季五輪は、4年後にイタリアのミラノで開催される。日本選手団の活躍に期待したい。