■作詞&歌唱を担当した主題歌『エンジェル・キッス』は「NiziUみたいなイメージで」

 今回のドラマ『甘美王』では、協力プロデューサーとしても参加していて、脚本作りから主題歌まで携わった竹内さん。

――イメージとギャップのある曲ですが、どのように生まれましたか?

「最初は漠然とスイーツのドラマに合わせて、ポップなNiziUみたいな曲がいいなと思って。で、協力プロデューサーとして脚本作りにも参加していたんですが、(ドラマで担当する)新雑誌の名前が『エンジェル・キッス』になったんで、タイトルはそこから取って。

 普段は口笛で作曲して、その曲に詞をつけるんだけど、今回はメロディがなかなか出てこなくて……。それで、家入レオちゃんとかの楽曲を手掛けている仲間のAshというアメリカ在住のアーティストに作曲を頼んで。”俺が歌える歌で、NiziUとかAKB48みたいな曲作れ”って言って(笑)。60年代のアメリカンロック、エルビス・プレスリーの曲のような雰囲気も加えたことによって、幅広い年齢層に受け入れられる楽曲に仕上がりました」

――その曲に竹内さんが詞をつけられたということですが、ズバリ曲のテーマは?

「そう。詞のテーマは『人類最強メンタル応援歌』だね。コロナ禍の暗い世の中でメンタルをやられている人が多いから。それは日本だけじゃなくて、世界的にもそうですよね。だから、人を応援しつつ、自分にも言い聞かせているようなそんな応援歌に仕上げました」

――『エンジェル・キッス』には通常バージョンと、さらにノリがいいパーティーチューン的な「ナイトリミックス」バージョンがあります。

「そうなんです。通常バージョンは子どもでも老人ホームのおじいちゃんおばあちゃんでも踊れるような簡単な振り付けになっています。『ナイトリミックス』バージョンは、コロナ禍で東京とかでも銀座とかが酷いことになっているけど、夜の街が死んでるから、崩壊するなって思いを込めて。そんな夜の街を盛り上げたい、コロナはいつかは収束するからっていう気持ちで、バブリーなイメージになってます。ドラマ『甘美王』と合わせて、歌もチェックしてほしいですね。そして聞いてもらって、みんなのメンタルが元気になって欲しいと思っていますよ」

時には三枚目もこなし、さらには歌手としても活躍中

竹内力 たけうちりき 1964年1月4日生まれ。大分県出身。1986年に映画デビュー。『難波金融伝・ミナミの帝王』『仁義』『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』シリーズや『DEAD OR ALIVE 犯罪者』『TOKYO TRIBE』など、多くのヒット作に出演。1997年にRIKIプロジェクトを設立。数々の映画、ドラマ製作、プロデュースを手掛けている。2015年にシングル『桜のように』で演歌歌手としてもデビュー。著書に『竹内の力』(宝島社)がある。

主演を務めるテレビ東京系スペシャルドラマ『甘美王~麗しのエンジェル・キッス~』(テレビ愛知制作)が3月5日(土)の16時より放送予定。

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