木下優樹菜「写真集を出すときに決めたこと」2022年3月の「告白」【独自インタビュー】(1)「木下優樹菜だけど、この本の中に2人いる」第1回/全5回の画像
木下優樹菜

 2006年に芸能界デビュー後、「おバカタレント」として『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)で人気を博し、ファッション誌『PINKY』(集英社)や『ViVi』(講談社)の専属モデルとしても活躍した木下優樹菜(34)。結婚、出産を経てさらなる飛翔が期待されたものの、2020年7月6日に芸能界から引退――。

 そうして、一般人となった木下優樹菜が、沢渡朔と橋本憲和という2人のカメラマンを迎えて撮影した写真集『CORRECT』を3月17日に発売する。いま、彼女が思うことはなにか――。木下が自身の言葉で語った。

(第1回/全5回)

――今回、写真集を出版する理由について、木下さんご自身の言葉でお聞かせいただけますか?

 引退して初めて、一般人としての写真集、ということでしたが、悩むことはなかったです。34歳になった、“芸能人・木下優樹菜”として出してきた本や写真集だったりと全然違う、本当に今の”木下優樹菜”を撮ってもらって、それが一つの作品となればいいなと思って、やりたいと思い決めました。

 もちろんお仕事ではあるのですが、生活のためやお金のためとかという考えはありませんでした。純粋に、「作品」を残したという気持ちです。芸能界への復帰ということはまったく考えていないからこそ、自分に素直になれた気がします。

――気持ちの変化についてお伺いしたいんですが、まず最初に写真集ということについてどう思ったのかということと、撮影中にどう思ったかをお聞かせください。

 まず最初に思ったのは、本当にもう率直に、「ああ、一つの作品として未来のためにも”34歳となった自分”っていう思い出にもなるし、またちょっと立場や自分の状況も、全部変わった中での写真集っていう機会だったので、ぜひやりたい。そういうお話があれば、ぜひやらせていただきたいという気持ちでした。

 撮影中は、そうですね。

 ガッツリロケで、朝集合してメイクして、いっぱい着替えて撮影するというのが久しぶりだったので……。

「本番なのに、自分の感覚をつかみに行く自分」みたいなのがすごくあって。「そういえば昔からめちゃくちゃ着替えるの早かった!」とか。 

 スタッフさんとかカメラマンさんとかが慌てちゃうくらい、もともと着替えが早いんですけど、その感覚まで自然と取り戻してて。

 今まで普通の芸能人であった自分が、そういう撮影をしていた時と、なんかちょっと違った感情でした。

 前の日とか「大丈夫かな」って不安だったんですよ。だけどやっぱり現場に入って、メイクもやって、”何から行きましょうか”みたいな話をしている段階で、「そうだ、この感覚だ」みたいなのがリアルで楽しかったです。

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