1円パチンコ、5円スロットなど“低貸し率”シマが激減! 今打つべき「鉄板台」の見分け方とは【ギャンブルライター・浜田正則コラム】の画像
(イラスト/玉三郎)

 P機ならびに6号機パチスロへ完全移行してひと月が経過しました。ここで目に見える変化としては、新台だらけになったインパクトの陰でひっそりと、1円パチンコ、5円スロットなど低貸し率のシマが激減していることです。

 理由はシンプルに、「採算が取れないから」です。そもそも、この「低貸しシマ」が、採算の取れないシマを承知で立ち上げた代物なんですけどね。

 現在みたいな低貸しシマ(ならびに低貸し専門店)が誕生したのは、2000年初頭、福田康夫総理の時ぐらいまで遡ります。当時は、邪悪すぎるMAX機と、クソつまらんミドル機というパチンコと、金の減りは爆裂機並みなのにショボ出玉のART機と、負けに向かって単純作業させられるだけのノーマルA機のパチスロシマという、最悪期。

 何しろこの時期は、勝てない・遊べない、お金が羽を生やして消えていく印象。当時30代で、攻略誌の現役スタッフで、そこそこ打てて、そこそこホール事情に寛容だった私ですら、こんな気持ちでしたから、一般のユーザーにとっては悪夢だったろうなと思います。

 当然ホールからガチでお客が消えたんですが、このとき、「少しでもお客さんが来てくれるんなら」という目論みで、はじまったのが低貸しシマです。当初は「ここからホップ・ステップで、4パチ、20スロにジャンプするお客の導線になるなら……」というポジションだったんです。結果的には、低貸しで打っているお客は、低貸しシマに定着してしまったんですが、ひとまずお客がホールに戻ってきたし、大量導入したのにコケた台の「お下がり利用」ができるなど、この方策は大成功だったと言えるでしょう。

 しかし、台価格が高騰して、1台40~50万にまで達し、やがて低貸しシマも行き詰まりを見せます。これまで以上に万年シブ釘となった低貸し機を打つには、お客もさすがに来なくなり、こうして不人気となった「低貸しシマを縮小しよう」という結論に至ったのは当然でしょうね。

 でも、低貸しシマを減らしたら、いま大量に導入しちゃった4パチ、20スロの再利用がしきれなくなるのに……ホールも大変そうです。

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