■コロナ禍のテレビに求められる理由
前述の『オトラクション』の後番組には、サンドウィッチマンがMCを務める動物番組『ZOO-1グランプリ』がスタート。
「同様に、くりぃむしちゅーは『くりぃむナンタラ』(テレビ朝日系)が30分から1時間番組に。加えて、上田晋也がMCを務める『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)も始まります。局は若者視聴者への色気で第7世代を起用したが、ノリと勢いだけでは番組は回せなかった。きちんと仕切れるベテランへの回帰が顕著です」(女性誌記者)
実際、“MCキング”として君臨する有吉弘行も、昨年秋に『有吉クイズ』(テレビ朝日系)、『有吉の世界同時中継〜今そっちどうなってますか?〜』(テレビ東京系)がスタートし、レギュラー番組はなんと11本に。
●辛酸を舐めながら磨いた芸人の実力
今春からは、テレビをつければ、彼ら“次世代BIG3”ばかりを目にすることになりそうだ。
「サンドは好感度が高く、上田さんは、どんな相手ともトークができる腕がある。有吉さんは、誰よりもよく笑い、他の出演者をのびのびと活躍させることができます。彼らの確かな実力と、大人の落ち着き、他者への優しさを感じさせる仕事ぶりが、コロナ禍が続く今のテレビに求められているのでは」(前出の三杉氏)
3組に共通するのは、辛酸を舐めながらも磨いた芸人としての実力。第7世代の芸人たちは、この苦境を糧にできるか。