■「今年中にシーズン2が始まって、今後どんどん展開していきますよ」

――ひどいですね(笑)。

今村 それくらい新庄藩は貧乏で有名だったんです。あとは官位をもらうときにお礼を包まないといけないんだけど、それが出せないから、三百諸侯で唯一、官位をもらっていないとか。借財の量もすごいしね。それなのに18年も方角火消をやらされている。

川西 お金はどんどん出ていくしね。

今村 でも、これは新庄藩がいかに火消として優秀かということだから、ここに物語が生まれるんじゃないかと思ったんです。このシリーズも今、13巻まで出ていますけど、今年中にシーズン2が始まって、今後どんどん展開していきますよ。

川西 いやあ、楽しみですね〜!

川西幸一プロフィール

 1959年広島県生まれ。ロックバンド「ユニコーン」で1987年にデビューし、「大迷惑」「働く男」などのヒット曲をリリースする。1993年2月にユニコーンを脱退。バンドは同年9月に解散。その後、J(S)Wのボーカル宮田和弥らと結成した「ジェット機」など、いくつかのバンドを経る。2009年にユニコーンが16年振りに再結成。現在"ドライブしようよ"スピンオフツアー「EBI & UNICORN "狙ったエモノは逃さねぇ”」を開催中。最新作は日本武道館公演とツアードキュメントが収録された映像作品「MOVIE40 ユニコーンツアー2021 ドライブしようよ」。

今村翔吾プロフィール

 1984年京都府生まれ、滋賀県在住。ダンスインストラクター、作曲家、守山市埋蔵文化財調査員を経て作家デビュー。2016年「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。2018年「童神」で第10回角川春樹小説賞受賞。『童の神 』(「童神」改題;角川春樹事務所)で第160回直木賞候補。2020年『八本目の槍』(新潮社)で第41回吉川英治文学新人賞、第8回野村胡堂文学賞受賞。『じんかん』(講談社)で第163回直木賞候補、第11回 山田風太郎賞 受賞。2021年 『羽州ぼろ鳶組シリーズ』(祥伝社)で第6回吉川英治文庫賞受賞。2022年『塞王の楯』(集英社)で第166回直木三十五賞受賞。TBS報道番組(JNN系列)『Nスタ』レギュラーコメンテーター出演中。

【独占取材】ロックバンド『ユニコーン』川西幸一と直木賞作家・今村翔吾「夢の対談」

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