■1位は実際に宇宙飛行士を演じた俳優

「木村の場合、やはりどんな現場でも“キムタク”を貫けるカリスマ性がアンケートに結果を与えたんでしょうね。

 そういう意味で、21年には『ドラゴン桜』で“東大受験のテクを教える弁護士兼教師”、22年には『DCU』(いずれもTBS系)で“潜水特殊捜査隊の隊長”と、人を導く役が多い阿部寛(57)が2位に選ばれたのも納得です。宇宙でうろたえているクルーに檄を飛ばしつつ、論理的に指揮を執る阿部の姿が容易に想像できますね」

 ちなみに、BS放送だったため知らない人も多いだろうが、阿部はNASAの宇宙服を着たことがある。13年に、『TV60関連特集 宇宙への挑戦』(NHKBS)で、ナビゲーターを務めたことがあるのだ。実に似合っていただけに、いつか宇宙飛行士を演じてほしい。

「阿部と宇宙といえば、やはり『下町ロケット』(TBS系)が思い浮かびますから、それも今回の投票に影響したかもしれませんね。乗組員ではなく、ロケットエンジン用のバルブをメインに開発する技術者の姿を描いたドラマは、15年当時に『ザテレビジョンドラマアカデミー賞』で最優秀作品賞ほか計5部門などを受賞し、社会現象になりました」

『下町ロケット』については、JAXAが映像協力をしていた縁もあり、18年の『いぶき2号』打ち上げに向けて、番組がJAXAに応援メッセージを送ったことが、JAXA公式サイトで明かされている。

 そして、そんな阿部や木村を抑えて2年連続で『宇宙飛行士のイメージに合う有名人』1位を記録したのは、俳優の小栗旬(39)。これについては、今回のメンバーで唯一、「現代の宇宙飛行士」を演じた作品に出演していたのが大きいと思われる。

「12年に実写映画化した『宇宙兄弟』(小学館)ですね。優秀な宇宙飛行士の弟・日々人(岡田将生)の後を追って、兄である六太(通称ムッタ/小栗旬)が宇宙飛行士を目指す物語です。

 ちなみに、結果的に小栗ははまり役でしたが、アフロのようなモジャモジャヘアーかつ三枚目の雰囲気のキャラだったため、当時ファンの間では“実写化するなら大泉洋(48)だよな”と言われていました。今回、大泉が4位にランクインしているのは、それが影響しているのかもしれませんね(笑)」

 木村や阿部が活躍する、宇宙飛行士ドラマをいつか見てみたいー-。

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