■「かわいそうで見てられない」

 常に明るく前向きに日々を楽しく生きている太郎の姿が描かれているが、視聴者は、そんな太郎の境遇にザワついている。放浪癖があり世界中をフラフラしていて家によりつかない松岡充演じる父親と、菊池桃子演じるお嬢様育ちで料理や掃除も苦手、ほぼ無職の母親の長男である太郎は、まだ幼い弟、妹を養うため、高校に通いながら夜間、肉体労働など、バイトもいとわない。

 しかも、母親が家事下手ということで、特売セールに通い、料理、洗濯、掃除、ボロボロの家の修繕、家計を助けるための家庭菜園の世話までこなし、たまにふらりと帰ってきて、家計もかえりみずに友人たちを家に招きまくる父親の友達たちにまで食事をふるまうなど、苦労を強いられながらもニコニコと楽しそうだ。

 そのうえ太郎は、学年ナンバーワンの成績を取りながら、家族を支えるために、卒業後の進路は就職を希望。この展開を見た視聴者たちからは、「両親がびっくりするほど毒親」「子どものバイト代を無断で使いこむとか……」「無責任な親と、貧乏なのに子だくさん、太郎が苦労しててかわいそうで見てられない」「『山田太郎ものがたり』見始めたけど毒親すぎてイライラしちゃう」「親がちょっとゴミ」「うちの親は普通に働いててくれて、あらためて本当にありがたい」など、ザワザワ。

10代の二宮や櫻井の貴重な姿を見られる『山田太郎ものがたり』だが、その設定は令和にはちょっとズレすぎた内容だった!?

  1. 1
  2. 2
  3. 3